李在明新大統領のトンデモ経済論の1078号
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┏━┫ 週刊 自転車ツーキニスト ”Weekly Bicycle Tourkinist” ┣━┓
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李在明新大統領のトンデモ経済論の1078号
■波瀾万丈、世界シェアサイクル史(動画でどうぞ)
エコで便利なシェアサイクル。いまや世界中の大都市で「ない都市はない」と言われてます。
日本でも全国の各都市で「ドコモ」「ハローサイクリング」「ダイチャリ」などが入り乱れてサービスを展開してるわけだ。もはや世界でも日本でも「最も身近な自転車」かもしれん。
しかし、その歴史は起伏に富んでましてね。
はじまりは1960年代のアムステルダム(蘭)。この自転車シティでスタートしたのが「白い自転車」だった。誰もがタダで乗れてタダで返せて、どこでもいつでもOK。そこには意外なことにジョン・レノンとオノ・ヨーコが関わっている。
しかし今にいたる大ヒットシステムは、やはりパリ(仏)のヴェリブだろう。
その「フランス型」のシェアサイクルは、その後、数々の電化やハイテク化を手に入れながら、現状にいたった。
あらゆる国のシェアサイクルはこのヴェリブの上に立ってるわけだが、各国のあり方、その軌跡は、まさに波瀾万丈でね。特に中国型の「ポートレス・シェアサイクル」は、当初「現代中国の4大発明」などと大々的に自賛されたわけだけど、その後、シェア経済史に残るような大破綻を経験する。
では日本のものはどうか。じつは日本のシェアサイクルも、けっこう各国に影響を与えているのですよ。
【「オランダ発」「フランスで大ヒット」「中国で大破綻」シェアサイクルの歴史はまさに波瀾万丈です】
https://www.youtube.com/watch?v=KUNLziqJsVk
というわけで、芝浦自転車研究所の新動画↑。
昨日のうぷです。ぜひご覧あれ。
■李在明新大統領の「ホテル経済論」
隣国の新大統領、李在明氏の「ホテル経済論」ってご存じありますか。
大統領選のテレビ討論会でも出てきた李大統領渾身の自論だそうで。こんな話。
「ある村に旅行者が現れ、1泊分の費用5万ウォン(約5,300円)紙幣を宿のオーナーに支払った。オーナーは精肉店の店主にツケの5万ウォンを返し、精肉店の店主は養豚業者に5万ウォンを返した。養豚業者も飼料専門店にツケの5万ウォンを返済し、飼料専門店の主人は宿のオーナーに借りていた5万ウォンを返した。旅行者は部屋が気に入らないと言って5万ウォンを返金してもらい、村を去っていった。5万ウォン紙幣で、村の人々は商品やサービスを販売することなく各自の債務を解消した」
李大統領が言うには「これが経済だ!循環こそが経済なのだ!」「この話は韓国銀行の冊子にも載っている!」
ふーむ、李大統領、経済音痴かも。というか、間違いなく「投資詐欺に騙されるタイプ」だよなぁ。
韓銀の冊子は「これは決済資金が不足している時に、中央銀行が一時的にお金を貸し出す理由を述べたもの(韓銀)」というだけで、経済の基本原理を述べたものじゃない。
以前から「ベーシックインカム」だの「国立のエヌビディア(みたいなもの)を設立すれば税金のない国家ができる」だのトンデモな経済話を繰り返してきた。それがイーたん。その彼がいよいよ大統領で、もう早よやってくれないかと、私としてはワクワクしてます(笑)。
あと、ふと気づいたんだけど、李大統領、れいわの山本太郎さんと話が合うだろうなぁ。もうMMTで意気投合しまくりだよ(笑)。
ちなみに上記の「ホテル経済論」、日本の落語の「花見酒」と何ら変わらん。単純化するとアホらしさがよく分かります。
【落語『花見酒』あらすじ】
http://sakamitisanpo.g.dgdg.jp/hanamizake.html
【ヒキタ解釈のオススメ本(あるいはオススメサイト) *たまに非オススメあり】
『日本さん、自転車で歩道を走るだけで違反になり罰金取られる時代に突入』 ずんだもんの末路
https://www.youtube.com/watch?v=C1R-3oIg3Xs
マスメディアも警察もちゃんと報道・広報しないから、罰金も反則金も区別できないような、こういうアタマの悪い動画がワラワラわいてくる。
確かにね、「アタマの悪さ」という点はテレビなんかも似ていて、このところの朝夕のワイドショーを見てるとホントに分かってるのかどうなのかアヤシくなってくる。「逆走」や「信号無視」など重要なものも、「歩道」や「ハンドサイン」「泥はね」みたいな軽微なものもみんな一緒くたにしてしまって、違反項目113個「青切符だー!青切符だー!」と騒ぐばかりだから、誤解も何も混ぜこぜになってそのまんま。それで今にいたる。
おまけにインフラの話はまるで無視だから、アホ法律理解と元々のデタラメ自転車ぶりが相まって、悪循環の大車輪になってグルングルンと回っている。ウルトラCだ。トカチェフだ。
これ、メディアも悪いけど、警察の広報の仕方も悪いよ。
というよりなぁ、警察、こんなのやるより前に「歩道暴走の特定小型原付や、電ジャラス違法モペッドを取り締まります(`・ω・´)キリッ」とやったなら、拍手喝采だったのに…。
【ヒキタYouTube『芝浦自転車研究所』】
https://www.youtube.com/watch?v=D61i7F-66E8
【ヒキタ関連Kindle本】
「津波から自転車で逃げられるか」疋田智著・NPO自転車活用推進研究会編集
https://www.amazon.co.jp/dp/B07JCXPGGL
「平成バブル物語 ~60年代生まれのための東京バブストーリー~」(田崎仁志著)
https://www.amazon.co.jp/dp/B07GWRJPZH/
【好評既刊本】
「新・自転車“道交法”BOOK」自転車活用推進法が分かる! 木世(えい)出版社
https://www.amazon.co.jp/dp/4777946207
「電動アシスト自転車を使いつくす本」東京書籍
https://www.amazon.co.jp/dp/4487809878
「自転車“道交法”BOOK」小林成基(NPO自活研)と共著 こやまけいこ:イラスト 木世(えい)出版社
「だって、自転車しかないじゃない」朝日文庫
「おやこで自転車 はじめてブック」疋田智監修 ぼちぼち自転車くらぶ著 子どもの未来社
「明るい自転車質問室」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
「自転車 困った時の即効お助けマニュアル」成美堂出版
「自転車ツーキニストの作法」SoftBank新書
「ものぐさ自転車の悦楽」マガジンハウス
「自転車会議!」(片山右京・勝間和代・今中大介・谷垣禎一と共著)PHP研究所
「自転車の安全鉄則」朝日新書
「今すぐ使えるクロスバイク図解マニュアル」大泉書店
「ロードバイクで歴史旅」木世(えい)出版社
「自転車をめぐる冒険」「同・誘惑」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
「それでも自転車に乗り続ける7つの理由」朝日新聞出版
「自転車生活の愉しみ」朝日新聞出版
「天下を獲り損ねた男たち(続・日本史の旅は自転車に限る!)」木世(えい)出版社
「自転車とろろん銭湯記」ハヤカワ文庫
いずれも好評発売中。ネット内でのご注文はこちらにどうぞ。
http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&url=search-alias%3Dstripbooks&field-keywords=%95D%93c%92q&x=0&y=0