自転車で豪雨体験した、の1055号

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          2週連続北陸豪雨の1055号

■夏が終わるはずなのに終わらない

 なんすかね、もう暑くて仕方がないじゃないですか。本日が9/22。明日「秋分の日」ですぞ。それなのに猛暑。ま、今日は多少マシにはなりましたがね。
 その一方、北陸では豪雨だ。
 もう能登の人たちが気の毒でならん。今年の初めにあんな地震が来て、その復興にずいぶん時間がかかる中で、また今回の豪雨。氾濫した河川が16本。もう心が折れそうになるよね。心からお見舞い申し上げます。

 じつは先週、その北陸に行ったばかりでして、富山湾を自転車でめぐってきた。2泊3日。
 で、中日(なかび)がもう豪雨で豪雨で、痛いほどの雨が降った。自転車で走るべきじゃないね、本来。でも、仕方ないんだよ、スケジュールは決まってるし、カッパ着つつ、グショグショになりつつ、なんとか宿に着いた。NHKの7時のニュースになってたよ。「北陸でピンポイント豪雨、線状降水帯出現」ってね。私しゃ線状降水帯の中に自分がいるというのを初めて体験した。スゴいねぇ、線状降水帯。ここまで土砂降りになるのか。

■驚きの「高岡のようす」

 と、それはいいんだ
 ツーリングは私の学習院ヒキタ講座の20周年特別企画だった。だからして、いろいろ「自転車的なるところ」を巡ったんだな。ナショナルサイクルルートはもちろん、YKKの広い広い工場めぐり、黒部川、で、高岡市だ。藤子・F・不二雄先生の出身地。LRTと古い街並みのコラボレーション。藤子・F・不二雄ふるさとギャラリーにも行ったよ。
 で、私はここで驚いた。
 壊れてるんだよ。地震で。
 古い街並みの一角に「危険」「要注意」「液状化」「橋梁補修中」の貼り紙がベタベタ貼ってある地域が、今なお残ってる。
 高岡って富山県じゃない。地震の中心は隣県・石川県の輪島、珠洲じゃなかったの。
 しかも地震は1月1日。あれから9ヶ月経って、こんなに離れた高岡市で、いまなお「危険」「要注意」だ。

■若者の手が足りない?

 人手が足りないんだよ。建設現場、要するに大工さんや工務店の人手が足りない。まずはもっとヒドいところから直していく、で、順番待ちが数ヶ月。それが北陸の実情なんだという。
 残念なことながら、その主因のひとつは日本の少子高齢化だ。
 体力があって、解体作業、建築作業ができる若者がいない。だから、北陸のお年寄り(多くの古い家屋のオーナーはお年寄りだ)は、順番をじっと待っている。
 だって、今回の豪雨にしたって、輪島や珠洲のヘリ映像を観ていると、多くの家々がまだブルーシートをかぶってるじゃないですか。修復工事待ちなんだよ。それなのにその上に豪雨。もう本当にやりきれん。

■全国どこでも起こり得る

 テレビのニュースを見て、パパ(私のこと)が慄然としていると、「ねー、もうチャンネル替えていい?」と、娘(小5)がいう。
 娘よ、観なさい、この惨状を。
 この悲劇は誰の人生にも起き得る。すでに日本は(地球は)そういうフェーズに入ってしまった。
 そして、きみは今後、こういう悲劇がひっきりなしに起きる世界を生きるんだ。


【ヒキタ解釈のオススメ本(あるいはオススメサイト) *たまに非オススメあり】

『足の裏から人間になるには』 https://www.youtube.com/@ashinoura_makeup

 メイク系超人気YouTuber(というべきなのか)足の裏さんの「詐欺メイク講座」。あまりの変わりっぷりに驚くよ。
 入門篇(#short)としてまずこれをどうぞ。

【陰キャが陽キャを目指した結果】
https://www.youtube.com/shorts/hi0W4WT6Aoc

 スゴいなぁ、メイクの力は。
 もとはスーブーだぞ、詐欺だぞ、騙しだぞ、……なんて私は思わない。というより、足の裏さん、かわいいよね。性格がよさそうで、私は好きだよ。メイク前も後も。
 何だろう、たぶん彼女、中高生の時は「陰キャ」でいたんだろうと思うのよ。で、誰かにこんなこと言われた。
「あんたさー、陰気な顔してると、暗いし、ぶっさいくに見えるよ、笑顔はいいんだから、もっといつも明るくいなさいよ」
 とかね。
 で、鏡で自分を見て、表情を作ってみると、たしかに笑顔は案外悪くない。じゃ、いつも笑顔でいようっと。でも、そう心がけてたところで、いつもいつも四六時中のべつ幕なしに笑顔でいられるわけはない。そもそもそんな人ヘンじゃん。
 で、大学時代あたりに出会ったのがメイクだ。
 あれ、化粧してみると、ちょっといいぞ、眼がポイントだぞ、その上で笑顔なら最強だぞ、というようなことに気づいていく。で、彼女は「足の裏(のような顔)から人間に」脱却したわけだ。
 ただ、私に言わせると、その「メイク後の魅力的な彼女」を支えているのは、性格が良くてユーモアが分かる、彼女自身の根源的な魅力だ。彼女きっと友達でいたら楽しいよ。そう思わんですか?


【ヒキタ関連Kindle本】
「津波から自転車で逃げられるか」疋田智著・NPO自転車活用推進研究会編集
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「平成バブル物語 ~60年代生まれのための東京バブストーリー~」(田崎仁志著)
https://www.amazon.co.jp/dp/B07GWRJPZH/

【好評既刊本】
「新・自転車“道交法”BOOK」自転車活用推進法が分かる! 木世(えい)出版社
https://www.amazon.co.jp/dp/4777946207
「電動アシスト自転車を使いつくす本」東京書籍
https://www.amazon.co.jp/dp/4487809878
「自転車“道交法”BOOK」小林成基(NPO自活研)と共著 こやまけいこ:イラスト 木世(えい)出版社
「だって、自転車しかないじゃない」朝日文庫
「おやこで自転車 はじめてブック」疋田智監修 ぼちぼち自転車くらぶ著 子どもの未来社
「明るい自転車質問室」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
「自転車 困った時の即効お助けマニュアル」成美堂出版
「自転車ツーキニストの作法」SoftBank新書
「ものぐさ自転車の悦楽」マガジンハウス
「自転車会議!」(片山右京・勝間和代・今中大介・谷垣禎一と共著)PHP研究所
「自転車の安全鉄則」朝日新書
「今すぐ使えるクロスバイク図解マニュアル」大泉書店
「ロードバイクで歴史旅」木世(えい)出版社
「自転車をめぐる冒険」「同・誘惑」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
「それでも自転車に乗り続ける7つの理由」朝日新聞出版
「自転車生活の愉しみ」朝日新聞出版
「天下を獲り損ねた男たち(続・日本史の旅は自転車に限る!)」木世(えい)出版社
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