【超重要】EV充電施設の路上設置を許すな(3)コンセプト篇の1014号

【超重要】EV充電施設の路上設置を許すな(3)コンセプト篇の1014号

■〆切は3/8つまり水曜日だ!

 いやまあ今回のガイドライン(案)ひとことで言うとこうだ。
「デンキ自動車のためなら円滑な交通は捨ててもいい」。つまり「健康のためなら死んでもいい」的なおバカなプランじゃがね。
 なんなんだこれ。気が狂ったか、国土交通省。

■というわけでパブコメ・コンセプト篇

 というわけで、パブコメの「コンセプト篇」です。このガイドラインはコンセプトからしてまったくダメだ。出直してこい、という話。この路線でいくのもあり。というか大アリです。
 私は結構この内容、気に入っています。

【ご意見該当箇所】
(1)本ガイドライン(案)の全般的コンセプトに関して

【ご意見】
 本ガイドライン(案)はいったん取り下げ、全面的に考え直すべきだと考えます。
 取り下げるべき意味合いは、大きく下記の項目に分かれます。

(1)そもそものエコという観点
(2)EVだけに便宜を図る必然性
(3)今後の日本の交通の「環境」「安全」「防災」に関わる方向性

【ご意見の理由】

(1)EV普及の推進というのは、そもそもエコの観点からであることは言うまでもありません。EVが普及することによって省エネルギー、CO2の削減を目指すことが目的であり、現実として消費エネルギーと排出ガスが減ることこそがゴールになります。しかるに今回のEV給電施設は、より省エネで、より排出ガスの少ない自転車の通行を阻害することになります。これは問題点とゴールのあり方として本末転倒であり、政策の整合性がまったくとれていません。

(2)交通のエコ化と安全はいうまでもなく現代日本の喫緊の問題で、そこに立ち現れるテーゼは多様化とそれに伴うベストミックスでしょう。これは国交省の「2040年、道路の景色が変わる(2020年6月)」のp33にも、道路行政が目指す「持続可能な社会の姿」と「政策の方向性」の例として、「道路交通の低炭素化」「電気自動車や燃料電池自動車、公共交通や自転車のベストミックスによる低炭素道路交通システムが、地球温暖化の進行を抑制する」として記載されています。
 現代のEVは過渡期の製品に過ぎず、諸外国ではEVの爆発炎上が大問題になり、また廃棄バッテリーが環境破壊の元凶となるなど、問題点を多数抱えています。
 日本の代表的自動車メーカーであるトヨタが言明するように、そもそも次世代のエコカーはEVだけでなく、ヒューエルセル車、高効率ハイブリッド車など多様に存在し、EVだけを優遇するべきではありません。しかもそのEV優遇が、我が国でも100年以上の歴史を有するエコ移動手段の代表格・自転車の安全と円滑を阻害することなど、到底許されるべきではありません。

(3)今後の日本の交通には「環境」と「安全」と「防災」が重要になります。
 今回のガイドライン(案)では、1.最も「環境」に優しいはずの自転車の交通を阻害し、2.自転車の安全は言うにおよばず、自動二輪やミニカー、ミニバスなどにとっての路上の「安全」全般をもを蔑ろにし、3.緊急車両の通行をも阻む、すなわち「防災」にも逆行しています。
 一方、現在問題になっている自転車の歩道走行、すなわち路上の危険のしわよせを歩道の老人子供障碍者などの交通弱者に押し付けることはこれ以上許されるべきではありません。

 以上の理由により、このガイドライン(案)は、国家の政策としての適合性を甚だしく逸脱しており、枝葉末節を改変してどうにかなるものとは思えません。すべてを取り下げ、一から考え直す(または案自体を棄却する)ことが適当と思料されます。

■送り先は以下の通りです。

【パブコメの送り先(ここにすべてがありますが下記「**」に注意)】
https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=155230602&Mode=0

 **まず↑ここで「意見募集要項」PDFと「意見提出様式」Wordの2箇所を開きます。するとそこで、はじめて一番下の「意見募集要領(提出先を含む)を確認しました」のチェックボックスがチェックできるようになります。その上で、右下の「意見入力」にどうぞ。

【意見入力は一応ここ】
https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Opinion

 是非よろしくお願いします。
 ちなみにこのガイドラインを書いたのは、国交省道路局 環境安全・防災課であります。もうホント「環境」のためにも「安全」のためにも「防災」のためにも、まったくナラン。ナランどころかあからさまに矛盾しています。

 まだあります。以下次号。


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