今こそ自転車の「縄張り」を? の910号

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       今こそ自転車の「縄張り」を? の910号

■おっと赤坂、すいてるぞ

 昨日から東京ステップ2で、少しずつ「元の日常」が戻りつつある。
 週末には娘を連れて地元の商店街のドラッグストアに行ってきたりしたんだが、あ、文房具店も開いてるぞ、ラーメン屋も開いてる。なんか嬉しいな。月曜日はその娘が入学式以来の小学校。ぱちぱち。で、私もその足で(自転車で)会社にGO。
 うん、じつは自転車で走って感じてたんだけど、走りやすいなぁ、都心の道路が。
 で、気のせいか若干増えた、自転車が。
 自転車が走りやすい理由は簡単で、道路がすいてるからだ。
 クルマの数が少ない。特に都心部の2車線以上の道路。じつに快適だ。
 快適、快調、どこまでも走っていきたくなるな。マスクを除くとね。でもま、マスクは仕方ない。
 でね、ちょっと思うんだけど、これさ、今のうちに(まだクルマが少ないうちに)道路の端っこにロープとか引っ張っちゃったらダメかね(笑)。

■自転車の縄張りを!

 なんのことかというと、上記のように、いま道路の左端がスゴく走りやすいわけですよ。クルマが少ないから、必然的に路上駐車も(以前の比較として)少ない。
 であれば、今のうちに、ロープを引っ張って「ここは自転車だよーん」「ここはエコゾーンだよーん」とか縄張りを作ってしまえばどうかと思うわけ。
「ここはわしらの縄張りじゃけぇ、クルマの方々には遠慮願います」なんてね。文太さんにも応援してもらうけえ(笑)。って、あ、文太さん、すでにお亡くなりか。先日だったな。残念だ。合掌。
 あ、いや、でもね、思うんすよ。いいじゃん今の状態。これで成り立つんだから。いや、クルマの台数の話。
 また去年の状態に戻りたい? いや、私しゃ今の方がいいな。

■縄じゃないならパイロンだ

 縄でダメなら「自転車パイロン」でもいいぞ。パイロン立てまくって「ここはダメだぞー」とアピールする。
 ある週末、一夜にしてパイロン立てまくるわけだ。パイロンのてっぺんには自転車マークとか付いてるとなおいい。朝が来たら「なんじゃこれー」状態。うん、なんかいいな。
 とにかく車道の左端は自転車だぞ、クルマは入っちゃダメだぞ、というのをもっともっと分かりやすくする、という話だ。すると、その中の矢羽根やら自転車ピクトグラムやらもさらに生きてくる。
 ふむ、なんだかかなりいいかもと思えてきた。
 車道が狭い? だったら一方通行にすればいい。これは本気で、大分に大成功した社会実験の例があって、実験後、地元商店主の老人たちを除くと、しごく好評(特に地元高校生に)で「良かった、危なくなくなった、交通の流れもスムーズになった」という結果となった。

■電車だけじゃない選択肢

 もしかしたら新常態ってこれのことじゃないだろうか。
 都市内を安全に走る自転車が増える。まちが以前よりエコになる、安全になる。市民が健康になる。
 なおかつ、今後もし「台風だ」「地震だ」「竜巻だ」となって電車が止まっても「それでは自転車で」と第2の足が確保できる。
 まあね、それには駐輪場もたくさん作る必要があるだろうし、事業者たちにも「自転車通勤やるぜ」のムーブメントを作る必要もあるだろう。でも、そういうことは自転車活用推進法に書いてある通りだ(←おお、これもここで生きる!)。
 災い転じて福となす。
 もしや、今回のコロナ禍、ナントカうまく利用すれば、社会を大きく(良い方に)変化させるキッカケにできるのではないか。


【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】

『危機の時代』ジム・ロジャーズ著 日経BP

 まーた、じいさん、いい加減なこと言ってるぞ、どれどれ今度はどんなポジショントークかな? と思って読み始めてみたら、あれま、意外にマトモ。
 というのか、これ、ジムじいさん、書いてない。
 日本人著者(訳者)によるインタビュー再構成もので、今のご時世(コロナ後を考えろ! 株価暴落? 危機が来る!)にあわせて、イイトコをつまんだかな、という感じ。でも、よくまとまってる。
 本書で述べられているのは、つまりはこうだ。

 危機がやってくる。いや、やってきている。しかし、危機の時代こそチャンスだ。ではそのチャンスをどう生かすべきか。沈思黙考しろ。自らのアタマを鍛えろ。ヒントは「歴史は韻を踏む(≒繰り返す)」だ。

 ふむー。ま、その通りではありましょうが、同時に彼はこうも言う。
「次の危機は私の人生最大の危機であって、私自身、どう対処していいか分からない(`・ω・´)キリッ」
 なんだろうな、ジムじいさん面白いね。
 ヒキタ何だかんだ言うわりに、結構読んでるもんね(笑)。


【ヒキタ関連Kindle本】
「平成バブル物語 ~60年代生まれのための東京バブストーリー~」(田崎仁志著)
https://www.amazon.co.jp/dp/B07GWRJPZH/
「津波から自転車で逃げられるか」疋田智著・NPO自転車活用推進研究会編集
https://www.amazon.co.jp/dp/B07JCXPGGL

【ヒキタ最新刊】
「新・自転車“道交法”BOOK」自転車活用推進法が分かる! 木世(えい)出版社
https://www.amazon.co.jp/dp/4777946207
「電動アシスト自転車を使いつくす本」東京書籍
https://www.amazon.co.jp/dp/4487809878

【好評既刊本】
「自転車“道交法”BOOK」小林成基(NPO自活研)と共著 こやまけいこ:イラスト 木世(えい)出版社
「だって、自転車しかないじゃない」朝日文庫
「おやこで自転車 はじめてブック」疋田智監修 ぼちぼち自転車くらぶ著 子どもの未来社
「明るい自転車質問室」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
「自転車 困った時の即効お助けマニュアル」成美堂出版
「自転車ツーキニストの作法」SoftBank新書
「ものぐさ自転車の悦楽」マガジンハウス
「自転車会議!」(片山右京・勝間和代・今中大介・谷垣禎一と共著)PHP研究所
「自転車の安全鉄則」朝日新書
「今すぐ使えるクロスバイク図解マニュアル」大泉書店
「ロードバイクで歴史旅」木世(えい)出版社
「自転車をめぐる冒険」「同・誘惑」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
「それでも自転車に乗り続ける7つの理由」朝日新聞出版
「自転車生活の愉しみ」朝日新聞出版
「天下を獲り損ねた男たち(続・日本史の旅は自転車に限る!)」木世(えい)出版社
「自転車とろろん銭湯記」ハヤカワ文庫
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