松田聖子の秋が更けゆく966号

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         松田聖子の秋が更けゆく966号

■不意に86年の聖子ちゃん

 休日の午前は短い。妻はヨガ教室。子供たちはハロウィンパーティ。
 ということで、専門学校用のスライドでも作りながら、昔流行った曲なんかを聴いてたわけだ。
 なぜか松田聖子だー♪
 彼女の『瑠璃色の地球』って、最高傑作のひとつだと思うんだけど、現在のミュージックビデオがこれ。年齢を感じさせない若さと、うまさが相まって……と思った。

【瑠璃色の地球2020】
https://www.youtube.com/watch?v=xhnYYIKG6cI

 ところがですよ。↑まず上、↓その後下の順番で、ぜひ聴いて欲しいんだけど、下のリンク、86年当時の『瑠璃色』を聴いてたら…、イントロのあとに彼女の歌声が聞こえた瞬間「あ!」と打たれるはず。「これだった(;_;) !!」と。
 少なくとも私はそう。
 あの時代、未熟で、バカで、壊れやすくて、それでいて一途だったあの頃…、いろんなことがぶわーっと押し寄せてきて呆然としてしまうのです。

【瑠璃色の地球1986】
https://www.youtube.com/watch?v=ddxZ7LkUH-M

 そうかー、もう35年も前なのか。聖子ちゃんもおれも35年も年とったんだ(;。;)!!
 ときどき耳にして「聖子ちゃんサイコー」と、と思えるのは、こういうときです。私は特に聖子ちゃんファンってわけじゃないけれど「一緒の時代を生きてきた芸能人」ってこういうことなんだろうなぁ。

■松田聖子は80年代の集大成

 そういうわけで、本日一日を松田聖子三昧で過ごしてしまったんだけど(延々エンドレスで流れる“amazon music”もうスゴいなぁ、参ったよ)本気でヒット曲だらけで、あらためてこんなに松田聖子を聴きながら過ごしてきたのか、おれたちの世代は…、と思う。
 で、一方で思ったのが、彼女の曲を作ったビッグネームたちの凄みだよ。
 財津和夫、松任谷由実(呉田軽穂名義)、細野晴臣、尾崎亜美、大滝詠一、日野皓正…、いったい何なんだ、このラインナップは。もうあの時代の一流どころ(しかも歌謡曲系じゃなくてポップス系)がよってたかって「松田聖子」を作りあげたという気がするよ。
 つまり、なんだな。
 彼女は蒲池法子という「人」ではなく,あるときから松田聖子という「ユニット」になり、80年代日本音楽の集大成になったってわけなんだ。
 ……と思って、下記サイト見てみたら、まだいた。
 松田聖子ユニット製作軍団には、杉真理に、来生たかお、原田真二、甲斐よしひろ、南佳孝、佐野元春みたいな人も加わってたりして、もう参った。全員だよ、全員。
 80年代の音楽家は、全員、松田聖子のしもべ(笑)。

【「昭和の歌謡界を支えたビッグネームが揃い踏み松田聖子を支えた豪華な作家陣たち」馬飼野元宏】
https://www.kayopops.jp/column/202001002


【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】

『主君「押込(おしこめ)」の構造』笠谷和比古著 平凡社

 すごく面白かった。
 思えば江戸期のシステムってのは、封建社会のくせして「なんとなーくうまくいく」ための合議制状態だったようにみえていた。君主すら部下の合議の結論には勝てないんだから。
「よきにはからえ」というばかり。

 象徴的なのは「バカ殿」という言葉でね。
 バカ殿ってのは別に志村けんさんの専売ではなく、江戸期の当時から主君「押込(おしこめ)」が多々あったという。それが本書のテーマ。
 主君押込というのは、殿があまりにバカ殿の場合、殿を座敷牢に押し込めてしまって、家老以下の重鎮たちが合議制で政治を行うというシステムのことをいう。
 主君が反省するならそれでいい。
 もしもバカ殿のままなら、弟君でもご子息でも立てて、それが軌道に乗るまでは筆頭家老以下の集団指導体制となる。うーむ、日本的。
 幕府からしてこれを是認していたのが、江戸期の日本だった。

 でも、そこまでいかなくても、日本のシステムって聖徳太子の昔から「和をもって貴しと為す」であって、常に話し合い至上主義だったりするわけだ。
 いわば「絶対君主が出ないシステム」になっている。
 天皇制「入れ子構造」の不思議とも合わせて、世界的にはホントに不思議なシステムなのです。

 日本にいると、この「押込」ってのは「そういうこともあるだろうなぁ」というだけなんだけど、諸外国では絶対にありえないことだそうで(そんなバカ殿であれば、次の勢力がさっさと政権を奪ってしまうから)日本という不思議なシステムの一つの象徴だといえるかもしれない。


【ヒキタ関連Kindle本】
「津波から自転車で逃げられるか」疋田智著・NPO自転車活用推進研究会編集
https://www.amazon.co.jp/dp/B07JCXPGGL
「平成バブル物語 ~60年代生まれのための東京バブストーリー~」(田崎仁志著)
https://www.amazon.co.jp/dp/B07GWRJPZH/

【ヒキタ新刊】
「新・自転車“道交法”BOOK」自転車活用推進法が分かる! 木世(えい)出版社
https://www.amazon.co.jp/dp/4777946207
「電動アシスト自転車を使いつくす本」東京書籍
https://www.amazon.co.jp/dp/4487809878

【好評既刊本】
「自転車“道交法”BOOK」小林成基(NPO自活研)と共著 こやまけいこ:イラスト 木世(えい)出版社
「だって、自転車しかないじゃない」朝日文庫
「おやこで自転車 はじめてブック」疋田智監修 ぼちぼち自転車くらぶ著 子どもの未来社
「明るい自転車質問室」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
「自転車 困った時の即効お助けマニュアル」成美堂出版
「自転車ツーキニストの作法」SoftBank新書
「ものぐさ自転車の悦楽」マガジンハウス
「自転車会議!」(片山右京・勝間和代・今中大介・谷垣禎一と共著)PHP研究所
「自転車の安全鉄則」朝日新書
「今すぐ使えるクロスバイク図解マニュアル」大泉書店
「ロードバイクで歴史旅」木世(えい)出版社
「自転車をめぐる冒険」「同・誘惑」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
「それでも自転車に乗り続ける7つの理由」朝日新聞出版
「自転車生活の愉しみ」朝日新聞出版
「天下を獲り損ねた男たち(続・日本史の旅は自転車に限る!)」木世(えい)出版社
「自転車とろろん銭湯記」ハヤカワ文庫
 いずれも好評発売中。ネット内でのご注文はこちらにどうぞ。
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