分かりきった日産苦境の理由なのに、の1060号
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分かりきった日産苦境の理由なのに、の1060号
■前回に引き続きの「メディア批判」ですが
例のホンダと日産の経営統合話なんですがね。
まあ普通に言って日産の救済吸収でしょう。
ところが、各局各紙の報道をみて驚いた。いずれも「2社の連合（＋三菱?）で、先行されたEV技術に追いつくことができるかが今後のカギ」つってるわけですよ。もうテレビも新聞もバカしかいないのかと、あぜん呆然だ。
日産がなぜ駄目になったか。色々理由はあるけれど、大きな理由の1つが、政府の補助金に目が眩んで「やっちゃえ」とばかりEVに全振りしたからでしょう。日本メーカーの中では最もEVにのめり込んでたのが日産だったんだから。
■EVまわりの状況を分かっているのか
昨今のEV状況でいうと、外国でも欧州各社が、冷汗脂汗で絶賛撤退中です。
VWは国内工場全部閉鎖だし、BMWもトヨタとの技術提携（実質支援）でようやく一息つこうかというところ。中国なんて、超絶過当競争の末、最大手BYDをはじめとして全社「恒大集団」状態でね。現在、赤字投げ売り中で、ほぼすべてが倒産危機に直面してる。
吉利と百度が出資した「極越汽車」もつぶれたし、中国には、第2第3の極越がもうウヨウヨしてる。
作りすぎたEVは激安投げ売り、それでも売れない場合は「EVの墓場」行き。
みんな「良質なクルマ」でも「エコ」でもなく、単に「生産台数に応じて政府（中国共産党）の支援金出るんだぜ〜」でやってたから、こうなるのはいわば必然だった。
火災も起きる、環境汚染廃棄物の行き先もない、EVが世界的に売れない。
そもそもEVなんてちっともエコじゃないってことが、すでにすっかりバレてしまった。
少し立ち止まって考えてみるといい。全世界的にトヨタ一人勝ち状態なのはなぜなのか。その理由と、日産の苦境は、完全に繋がってる。
それがなぜ分からない？ いまだに「EV万歳」としている時代遅れ感が、もうテレビにも新聞にも蔓延していて、まことに情けない限りです。
■20年前の徳大寺コメント
かつて私は故･徳大寺有恒氏にこう言われたことがあります。
「TBSのヒキタ君に言うのも何だけど、テレビや新聞の人は、本当にクルマのことを知らないねぇ。ちょっと勉強すれば分かるようなカンチガイを平気でばらまいてる」
もう20年前の話です。20年前からそうだったのです。
私は普通に言って、現在のEVは単に「見切り発車」だったと思う。
大型リチウムイオン二次電池には、あんまり明るい未来はないだろう。
全固体電池が出るまでは、またはフューエルセルの安全性とインフラが整うまでは、現在の「ハイブリッドが最適解」という時代は続くだろうと考えている。
【ヒキタ解釈のオススメ本（あるいはオススメサイト） *たまに非オススメあり】
『決めつけ刑事（デカ）』 ACジャパン https://www.youtube.com/watch?v=Xg6Cjvj-9xI
見りゃ分かります。もう笑っちまったよ。最近のＡＣジャパンの中ではかなりの傑作とみた。
『帝都大戦』なんかで怪演を見せた嶋田久作の決めつけデカぶりが最高だね（笑）。
【ヒキタ関連Kindle本】
「津波から自転車で逃げられるか」疋田智著・NPO自転車活用推進研究会編集
https://www.amazon.co.jp/dp/B07JCXPGGL
「平成バブル物語 ～60年代生まれのための東京バブストーリー～」（田崎仁志著）
https://www.amazon.co.jp/dp/B07GWRJPZH/
【好評既刊本】
「新・自転車“道交法”BOOK」自転車活用推進法が分かる！ 木世（えい）出版社
https://www.amazon.co.jp/dp/4777946207
「電動アシスト自転車を使いつくす本」東京書籍
https://www.amazon.co.jp/dp/4487809878
「自転車“道交法”BOOK」小林成基（NPO自活研）と共著 こやまけいこ:イラスト 木世（えい）出版社
「だって、自転車しかないじゃない」朝日文庫
「おやこで自転車 はじめてブック」疋田智監修 ぼちぼち自転車くらぶ著 子どもの未来社
「明るい自転車質問室」（ドロンジョーヌ恩田と共著）東京書籍
「自転車 困った時の即効お助けマニュアル」成美堂出版
「自転車ツーキニストの作法」SoftBank新書
「ものぐさ自転車の悦楽」マガジンハウス
「自転車会議！」（片山右京・勝間和代・今中大介・谷垣禎一と共著）PHP研究所
「自転車の安全鉄則」朝日新書
「今すぐ使えるクロスバイク図解マニュアル」大泉書店
「ロードバイクで歴史旅」木世（えい）出版社
「自転車をめぐる冒険」「同・誘惑」（ドロンジョーヌ恩田と共著）東京書籍
「それでも自転車に乗り続ける7つの理由」朝日新聞出版
「自転車生活の愉しみ」朝日新聞出版
「天下を獲り損ねた男たち（続・日本史の旅は自転車に限る！）」木世(えい)出版社
「自転車とろろん銭湯記」ハヤカワ文庫
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