「ビッグモーター」巨大ブーメランの1025号
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┏━┫ 週刊 自転車ツーキニスト ”Weekly Bicycle Tourkinist” ┣━┓
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「ビッグモーター」巨大ブーメラン悪行の1025号
■いやもう恐れ入ったなぁ
突然ですが、中古車業界No.1とやら「ビッグモーター」って、もうもたないよね。
いや、是非是非もう「もたない」ということであって欲しいな。
私は家で原稿を書いたりしているとき、必ず東京FMかTBSラジオを流しているんで、ラジオCMの「クルマを売るならビッグモーター♪」とか「売れすぎてクルマが足りませんっ!」とか、もうしょっちゅう聞いてきたわけですよ。
ところが、ナニ、この内情…。
客のクルマをわざと壊して修理、新品交換が実はリサイクル品、虚偽の保険申請、ブラックすぎてそうせざるを得ない企業風土などなど…。
「しまった、不慮の事故でやっちまった、でも、……でも隠しちゃおう」とかじゃないんだよね。
最初から悪意のカタマリ。「客のクルマ壊すぜー、ガシャン、え、なんでそんなことするかって? 儲けるために決まってるじゃん、へっへっへっ」ってやつ。
本気でもう信じがたい悪行三昧退治てくれよう桃太郎じゃなかとね。なあ英樹。
■刑事事件に発展させよ
話は単なる不祥事じゃなくて、完ッ全に企業ぐるみの「詐欺」「器物損壊」など、要は刑事事件だろうて。つまり警察マター。客の立場になったら、社長の給料返上なんかで許せるかっての。
ぜひとも家宅捜索、幹部数十人タイ━━━━||Φ|(|´|Д|`|)|Φ||━━━━ホ!! 、過去を遡って顧客に全額返金、倒産、の道をたどっていただきたいですね。
それにしても業界全体にとっては、とんだトバッチリだよなぁ。
誰もが思ってるよ。「ホントにビッグだけなのか?」って。もう業界激震の黒歴史(;。;)。
でも一方、ビッグのシェアを奪うチャンスではあるぞ。「ビッグ以外」は、襟を正したうえで、頑張れ〜(´-ω-)ウムウム。
■大笑いの “黒歴史”CM
で、ビッグの話、一番私が驚き呆れ、かつ笑ってしまったのが、2006年のこのCMだ。
【ビッグモーター2006年CM 出演:西村雅彦】
https://www.youtube.com/watch?v=Az7EltyuQu0
いやもう、これなに(笑)。見てもう笑うしかない。「ノンフィクション未来予言CM」という新たなジャンルを開拓したということなんじゃろか。
スゴいよなぁ。もう驚き呆れ、笑いを通り越して、感動すらおぼえるよ。
「お店を選ばなきゃ」か(笑)。肝に銘じます(笑)。
■クルマ好きのココロ…、どうだろう
それにしても考えてしまうのは、客のクルマをわざと壊して、虚偽の修理をした従業員のことだ。
ビッグモーターに入社したってのは、やはりそれなりにクルマが好きで、クルマに関わることを仕事にしたいと思ったからだろう。その彼らが「1台あたりのノルマ金額」を課せられ、そのノルマ金額をクリアするために、ドライバーでクルマを傷つけ、わざとパンクさせ、ゴルフボール入りの靴下を振り回してクルマを殴りつける。
さぞやココロが痛んだことだろうなぁ(;_;)…、と、思うのだが、どうなんだろう。
自分がもしも「中古自転車業界」に入って、それをヤレと言われたら、もうやりきれないよ。「え、このコルナゴを?」「デローザを?」「……」一打ごとに涙がぽろり、だ。即日退社だな。マジで。
そういう意味でも、今回の不祥事(いや犯罪)、バレてよかった。
願わくば、調査に入るのは国交省だけではなく、警視庁および各道府県警であらんことを。
これ、どう見ても道路運送車両法なんかの問題じゃないよ。、詐欺であり、刑法246号だ。
……おっと間違えた。246条。
246と続くと、手が自然に「号」と打っちゃうんだよね.。なんでだろ。←よけいな話(笑)。
【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】
「ずかん自転車」 森下昌市郎著 自転車文化センター監修 技術評論社
これはいい。
一家に一冊「ずかん自転車」。正直申し上げて大傑作であります。「自転車好きにしか書けないマスターピース」。
一見、こども向けの自転車図鑑なんだけど(いやその通り)、オトナでも読めます。読めるどころか、オトナが読んで「なるほどー」と思うことが多いこと多いこと。
自転車のことについてある程度の知識がある人にとっても、その知識がビターッと頭の中で体系立てて再構成され、頭がスッキリする。ブレーキとかディレイラー、ハンドル・ステムとか、写真で終わらせてなくて、きちんと図面に描き起こしてるのも分かりやすくていい。
ジャンルは多方面にわたっていて、自転車の歴史(スティーブンスや春吉も出てくる)、自転車のメカニズム、自転車競技ジャンル、自転車カルチャーほか、あらゆるジャンルの集大成で、その風情はまさに「自転車大百科」という感じ。しかも最新の情勢にまで話は及んでいて、たとえば「グラベル」やら「ヘルメット努力義務化」やら「BesV」やらも普通に出てくるぞ。
残念なことに若干高い(2680円)んだが、値段以上の満足感がある。ぜひお子さん(お孫さん)へのプレゼントでどうぞ。もちろん「プレゼントなんだけど、本当は自分で読む」という路線でおけーであります。
ちなみに全テキスト、フリガナ付。
【ヒキタ関連Kindle本】
「津波から自転車で逃げられるか」疋田智著・NPO自転車活用推進研究会編集
https://www.amazon.co.jp/dp/B07JCXPGGL
「平成バブル物語 ~60年代生まれのための東京バブストーリー~」(田崎仁志著)
https://www.amazon.co.jp/dp/B07GWRJPZH/
【好評既刊本】
「新・自転車“道交法”BOOK」自転車活用推進法が分かる! 木世(えい)出版社
https://www.amazon.co.jp/dp/4777946207
「電動アシスト自転車を使いつくす本」東京書籍
https://www.amazon.co.jp/dp/4487809878
「自転車“道交法”BOOK」小林成基(NPO自活研)と共著 こやまけいこ:イラスト 木世(えい)出版社
「だって、自転車しかないじゃない」朝日文庫
「おやこで自転車 はじめてブック」疋田智監修 ぼちぼち自転車くらぶ著 子どもの未来社
「明るい自転車質問室」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
「自転車 困った時の即効お助けマニュアル」成美堂出版
「自転車ツーキニストの作法」SoftBank新書
「ものぐさ自転車の悦楽」マガジンハウス
「自転車会議!」(片山右京・勝間和代・今中大介・谷垣禎一と共著)PHP研究所
「自転車の安全鉄則」朝日新書
「今すぐ使えるクロスバイク図解マニュアル」大泉書店
「ロードバイクで歴史旅」木世(えい)出版社
「自転車をめぐる冒険」「同・誘惑」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
「それでも自転車に乗り続ける7つの理由」朝日新聞出版
「自転車生活の愉しみ」朝日新聞出版
「天下を獲り損ねた男たち(続・日本史の旅は自転車に限る!)」木世(えい)出版社
「自転車とろろん銭湯記」ハヤカワ文庫
いずれも好評発売中。ネット内でのご注文はこちらにどうぞ。
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