もしやホラーな結末に? の1006号
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これって外貨預金かFXかの1006号
■おカネは大事だよー♪
いやまあ年末におカネのことをつらつら考えてましてね。
非常に臆病でリスクを嫌う“チキン投資家”(`・ω・´)キリッ の私ではありますが、割合、おカネのことを考えること自体は嫌いじゃない。不動産オタクでもあるし。
でね、たとえば今、米ドルの金利が高いじゃないですか。
米国債の3ヶ月が4.4%、6ヶ月が4.7%というところで、FRB政策金利の誘導目標が4.25~4.5%。
ま、4.5%程度としましょうか。
もちろん日本円に較べるとチョー金利高だ。
これはどうしたって、日本円で持ってるよりも、米ドルで持ってる方が、預金増えるし、有利だわな、と思うじゃないですか。まずコレが大前提。
だから「外貨預金」って発想が生まれる。
■外貨預金のリスクは「手数料」と「為替」
ところが、外貨預金、銀行の窓口に行くとさほど金利高くない。あれ。
これは、大手の金融機関に行くと、スゴく高い手数料が取られて、それが金利に食い込むことが前提となっているからで、せっかくお金を増やそうとしてるのに、これじゃほとんど意味がない。増えた分はほぼ銀行や証券会社の取り分になってしまうんだから。
あと、外貨預金のリスクって、常に為替レートの変動にさらされていることにある。これはまあ仕方ないですね。現在は1ドル=133円というところかな。円安に振れるときもあるし、逆もある。
■1倍のFXは外貨預金と同じだべ
で、このところこんなのどうかなーと思ってるのが、1倍、2倍のFXなんだな。
FX? 外国為替証拠金取引? …バクチでしょ。あんなの投資じゃないよ、ギャンブル。と思う人。
はい、私もそう思います。10倍や20倍のレバレッジをかけてFXやる、なんざ、もう儲かりゃスゴいけど、スッテンテンになるのも一瞬だ。ゆめゆめ手を出すことなかれ。私しゃ絶対やらないね。チキンだから。
でも、当たり前ですが、1倍なら外貨預金と同じ。いわば「手数料のヒジョーに安い(というか銀行に較べたらタダ同然)外貨預金」。
ふーむ。ここに「スワップ」という名の金利が支払われる。米国の普通の金利だ。
たとえば1000万円持ってるとするじゃないですか。
計算しやすいように1ドル100円で考えてみましょう。すべてを米ドルにかえると、10万ドルとなる。
この10万ドルに金利4.5%がつく。
もちろん為替リスクはある。110円になったり、90円になったり。円安に振れりゃ儲かるが、円高に振れたら損する。
ただ、4.5%が毎年つくわけですよ。再投資すりゃ複利でね。
これを2倍レバレッジで考えてみましょう。
■2倍の「強制ロスカット」!
2倍程度のレバレッジをきかせたとする。すると、金利は9%だ。
しかし、レバレッジをきかせると「強制ロスカット」ってのが登場するわけだ。怖いぞ、強制ロスカットは。レバレッジに応じてロスカットの金額が決まり、入れた資金がパーになるというシカケだ。大まかにいうと、2倍の場合1ドル=100円だったのが、50円まで円高になると、強制ロスカットとなり残高召し上げ、一文無しだ。
でもね、1ドル=50円? ありますかね、ほぼ有り得んだろう。現在の133円で言っても、1ドル=66.5円? まあ有り得んね。
一方、9%複利の運用ってスゴいぞ、5年で1530万円になる。
あれ、こうなると、どんなに為替差損が出ようが、このあたりでもう安心じゃがね。あとは複利で増えるだけー、という気がするんだが、いかがじゃろ。
■3倍、4倍…。
うししし、2倍じゃなくて、もっとなら?
3倍レバレッジだと、金利は13.5%というおいしい数字になるけど、同時に強制ロスカットのラインが66.7円にあがる(1ドル=100円の場合)。ないとは思うが有り得ないわけじゃない。
4倍だと、金利18%で、ロスカット75円(同)。
このあたりからちょっとバクチめいてくるよね。現在レートの133円なら99.75円なんだから。これはなくはない。危ない。私なら絶対しない(笑)。チキンだから。
でも、たとえば最初の2倍で5年経った時点からならどうか。
元金1000万円は、そのまま2倍、または1倍。
で、もうかった金利分の530万円を4倍レバレッジで再投資とかにする、というのもありではないか。なんかすごく(゚Д゚)ウマーな気が…。
以前なら、こんな金利差がとれるのは、トルコリラだの、南アランドだの、ブラジルレアルだの、危ない通貨ばかりだった。それが今、米ドルでこれが「あり」になってるところがミソだ。
まあね、そんなに何年も日米の金利差が続くとも思えないんで「5年後!」とかが絵に描いた餅のような気もするんだけどね。
【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】
『シャイニング』スティーブン・キング著 文春文庫
キューブリック監督の名作映画の原作であります。
こういうのって常に「映画を観てから読むべきか、読んでから観るべきか」というのがあるじゃないですか。私の経験で言うなら、本書は絶対に「映画を観てから読むべき」本だと思ったな。
これはキング全般に言えることなのかもしれないけど、キング本って、けっこう「単純なストーリーに寓意を込めすぎて何だかよく分からなくなる」みたいなところがあってね。今までも『ミザリー』『IT』『トウモロコシ畑の子供たち』と読んできたけど、いずれもそう。そのテイストが良い方向に出ることもあれば、映画で読み解いてくれた方がいい、ということもある。
『シャイニング』は後者の典型例だと思えるのよね。
私はこの本、学生時代に読んで挫折して、映画観て「あぎゃー、傑作!!!」と思って、再度読んで「なるほどー」と思った。名作であることは間違いない。でも、言ってみれば「映画の謎解き本」くらいに思った方がむしろ楽しめる(と思う)。
ちなみに本書は上下巻に分かれてるんだけど(長いんだ、これが)上巻では、まだホラーは始まらんのよ。前提条件ばっかり。でも、確かに不安と焦燥感は盛り上がってくる。
【ヒキタ関連Kindle本】
「津波から自転車で逃げられるか」疋田智著・NPO自転車活用推進研究会編集
https://www.amazon.co.jp/dp/B07JCXPGGL
「平成バブル物語 ~60年代生まれのための東京バブストーリー~」(田崎仁志著)
https://www.amazon.co.jp/dp/B07GWRJPZH/
【好評既刊本】
「新・自転車“道交法”BOOK」自転車活用推進法が分かる! 木世(えい)出版社
https://www.amazon.co.jp/dp/4777946207
「電動アシスト自転車を使いつくす本」東京書籍
https://www.amazon.co.jp/dp/4487809878
「自転車“道交法”BOOK」小林成基(NPO自活研)と共著 こやまけいこ:イラスト 木世(えい)出版社
「だって、自転車しかないじゃない」朝日文庫
「おやこで自転車 はじめてブック」疋田智監修 ぼちぼち自転車くらぶ著 子どもの未来社
「明るい自転車質問室」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
「自転車 困った時の即効お助けマニュアル」成美堂出版
「自転車ツーキニストの作法」SoftBank新書
「ものぐさ自転車の悦楽」マガジンハウス
「自転車会議!」(片山右京・勝間和代・今中大介・谷垣禎一と共著)PHP研究所
「自転車の安全鉄則」朝日新書
「今すぐ使えるクロスバイク図解マニュアル」大泉書店
「ロードバイクで歴史旅」木世(えい)出版社
「自転車をめぐる冒険」「同・誘惑」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
「それでも自転車に乗り続ける7つの理由」朝日新聞出版
「自転車生活の愉しみ」朝日新聞出版
「天下を獲り損ねた男たち(続・日本史の旅は自転車に限る!)」木世(えい)出版社
「自転車とろろん銭湯記」ハヤカワ文庫
いずれも好評発売中。ネット内でのご注文はこちらにどうぞ。
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