湘南新宿ライン・グリーン車の979号
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湘南新宿ライン・グリーン車の979号
■たった800円のグリーン車
このところ連続して湘南新宿ラインに乗ることがありましてね。JR東日本の。
湘南新宿ラインって、詳しくはWikiの路線図を見ていただきたいんだけど、要するに、北は宇都宮や前橋から、南は小田原や逗子あたりまで、みたいな感じで、首都圏の南北を結ぶ非常に長い路線なのですね。
【『湘南新宿ライン』Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B9%98%E5%8D%97%E6%96%B0%E5%AE%BF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3
この路線にグリーン車がついてる。長い距離を乗るお客さんのために。
本来は普通電車の快速で、急行・特急とかじゃないから、普通の長いす通勤電車みたいな感じなんだけど、グリーン車だけは、新幹線や特急みたいな前向きのリクライニングシート。
追加料金はグリーン券の800円程度だけ(平日は1000円)。
これが快適でね、もう至福。
■恵比寿駅まで至福のひととき
先日、前橋で自転車シンポジウムがあったんで、そこに出てきましてね。
シンポジウム自体おもしろかったし、盛り上がったし、前橋は自転車フレンドリーな街だったし(クルマ帝国・群馬で意外!)非常に良かったんですが、その後、帰る際の話。
前橋駅から、その湘南新宿ラインに乗るわけ。
時間は新幹線の倍以上かかって2時間半というところでね。でもその程度だ。新幹線と違って高崎乗り換えがないから、むしろ楽なくらいだ。料金は乗車券とあわせて、およそ半額。
で、その2時間半「ああ、シンポジウムも終わった」という緊張からの開放感(私も少しは緊張するのです)とともに、ビールを飲みながら、電車に乗るのですよ。
窓の外を行き過ぎる、ちょうどいいくらいのスピードの風景、んで、北関東の田舎と都会の間くらいのちょうどいい風景、それをぼんやり眺めながら、ビール飲んで、好きなつまみ食べて帰ってくる。車内ひとり居酒屋状態。
しかもすいてる。電車内だからモノホン居酒屋みたいに誰かがワハハハハハとかうるさいわけもない。
耳にはちょっと高級なイヤホンが突っ込んであって、チックコリアが静かに流れてる。
ふーむ、コレを至福と言わずして何という(笑)。
で、私の家の最寄りは恵比寿駅だから、そこまでまっすぐ。乗り換えなし。
なに、もう、コレに乗るためだけに前橋や宇都宮に行ってもいいな(笑)。
■石原慎太郎翁逝去
じつは私、取材で何度かお会いしたことがあるんですよね。
もうテレビで観るあの通り、愉快なおやじだったよ。前歯をにゅっと出してウサギみたいな顔してよく笑う。で、すらりと背が高くて、おやじなのにカッコよかった。
一方、スゴく自己チューな人でね(笑)…と、それを物語るエピソードはまた別の日に。
その石原慎太郎翁も、ついに鬼籍に入るときが来たか…。
89歳。合掌。
それにしても、こういうふうに、亡くなった人を悪し様に言うカルチャーってのは、本当に相容れないなぁ。
【日本の極右「妄言製造機」石原慎太郞元東京都知事、死去(韓・中央日報)】
https://japanese.joins.com/JArticle/287309
ま「第三国」メディアに悪し様に言われる、なんてのは本人にとっては名誉ではあるんだろうけどね。ちなみに「第三国」「支那」「朝鮮人」「啓蒙」などの普通語をすべて普通に当たり前に使える人は彼しかいなかった。
そのあたりの堂々たる態度はさすがだったと思うのです。
分からない方は辞書を調べてみてください。
【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】
『在宅ひとり死のススメ』上野千鶴子著 文春新書
上野千鶴子センセのベストセラーです。
私も以前から、一人で死ぬことを勝手に孤独死とか言って「ミジメなもの」扱いするのはどうかな、とは思ってたんです。が、話はそこではありませんでして、タイトル。
「在宅ひとり死のススメ」って、センセもまだ「在宅ひとり死」してないでしょうが(笑)。
「…ススメ」じゃなくて「…覚悟」とか「…準備」とかなら分かるんですよ。でもセンセ、自分が未経験のことを人様にススメるってな、どうなんでしょう(笑)。
とまあ、そう思っただけ。
しかし、まあね。一読した後の感想は、正直申し上げて「無責任」という気は、若干したね。
おひとりさまで、ひとり死、ということは、後の始末はみんな他人がするわけだ。
そこに「在宅看護の充実」だの「お金でサービスを買う」だのの話が乗ってくるんだけど、これからの高齢化社会の中、そんなこと全員ができると思ってるのか、というのがひとつ。金の問題も含め。「結局センセは金持ちだからそれができるに過ぎないよ」というのは正論だと思う。
そしてもうひとつが「で、それが本当にシアワセなの?」という疑問だ。
シアワセな死として、人にススメられる話なの? とね。
これ、私に言わせるとポリシーと、やはりタイトルが悪い。
「嫌われ者が嫌われたままにひとり死んでいく、それが何か?」みたいな感じだったら良かったのに、と思ったんだな。
それはそれで否定はしないのよ。コレはマジで。
【ヒキタ関連Kindle本】
「津波から自転車で逃げられるか」疋田智著・NPO自転車活用推進研究会編集
https://www.amazon.co.jp/dp/B07JCXPGGL
「平成バブル物語 ~60年代生まれのための東京バブストーリー~」(田崎仁志著)
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【ヒキタ新刊】
「新・自転車“道交法”BOOK」自転車活用推進法が分かる! 木世(えい)出版社
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「電動アシスト自転車を使いつくす本」東京書籍
https://www.amazon.co.jp/dp/4487809878
【好評既刊本】
「自転車“道交法”BOOK」小林成基(NPO自活研)と共著 こやまけいこ:イラスト 木世(えい)出版社
「だって、自転車しかないじゃない」朝日文庫
「おやこで自転車 はじめてブック」疋田智監修 ぼちぼち自転車くらぶ著 子どもの未来社
「明るい自転車質問室」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
「自転車 困った時の即効お助けマニュアル」成美堂出版
「自転車ツーキニストの作法」SoftBank新書
「ものぐさ自転車の悦楽」マガジンハウス
「自転車会議!」(片山右京・勝間和代・今中大介・谷垣禎一と共著)PHP研究所
「自転車の安全鉄則」朝日新書
「今すぐ使えるクロスバイク図解マニュアル」大泉書店
「ロードバイクで歴史旅」木世(えい)出版社
「自転車をめぐる冒険」「同・誘惑」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
「それでも自転車に乗り続ける7つの理由」朝日新聞出版
「自転車生活の愉しみ」朝日新聞出版
「天下を獲り損ねた男たち(続・日本史の旅は自転車に限る!)」木世(えい)出版社
「自転車とろろん銭湯記」ハヤカワ文庫
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