ちょっとアタマに浮かぶもうひとつの人生の1049号

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┏━┫ 週刊 自転車ツーキニスト ”Weekly Bicycle Tourkinist” ┣━┓
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     ちょっとアタマに浮かぶもうひとつの人生の1049号

■カネ勘定が嫌いじゃない

 意外なようで意外でなく、私は割合「金勘定」が好きなタイプなのであります。
 40歳の半ばを過ぎたあたりから自分でも気づいてて、「おや?」「おれ意外にこういうの好き?」と思ったのですが、カネがあったら何を買う、というのではなく、単に数字が増えていくゲームが好き。
 そういや、子供の頃もボードゲームの『モノポリー』が大好きだったわ。
 いまもそう。自転車に乗りながらも、アタマの中で「あのカネをアッチもってって、このカネをコッチもってって、金利がいくらいくらで」なんてことを考えていることがよくある。で、自転車に乗りつつ、同じスキームを繰り返し繰り返し反芻し、目的地に着いたときには、何となく固まってる。
 で、実際にそのスキーム通りに行動したりする。で、多くの場合チビチビと儲かる。思惑通りになると「(゚Д゚)ウマー」と思う。だから、私はマンションをいくつか持ってたりするのです。株も債券も外貨もチビチビともってる。こちらの方はインデックス系ばかり。個別株の知識なんてないから。知識ないものに手は出さない。手を出すのは熟知したものだけ。

■外貨預金に毛の生えたモノ

 ドカンと賭けに出たりは絶対にしない。チキンだから。ざわざわざわざわとかになると精神が耐えきれない。
 通常金利の5割増しというのがまあまあいい程度で、昨今で言うと、FX(外国為替証拠金取引)なんかが分かりやすいところでね。たとえば米ドルの金利がだいたい5%程度じゃないですか。日本円で持ってると金利なんてゼロに等しいところが、最強通貨の米ドルが「持ってるだけで年利5%」。こりゃ買うしかない。だから米ドルを買う。でも、それだけじゃちょっとツマラナイので、レバレッジを1.5倍〜2倍程度きかせるわけ。すると、年利が7.5%〜10%程度になる。
 それでOK。あとは「見(けん)!」。
 為替リスクはあるけれど、まあそこは「長く持ってりゃ上げ下げあるさ」という程度だ。ちなみに今は高いね、ドル。買い時じゃない上に、もうすぐ日銀の介入が入りそうで恐いぞ。圧倒的な恐怖っ・・・!(カイジ風)
 でもま、FXは「恐い」イメージが強いけれど、そりゃレバレッジを10倍だの25倍だのかけるから恐いわけで、1倍、2倍なら単に「効率のいい外貨預金」に過ぎないよ。

■というわけで、就職時を思い出す

 でね、このところなぜか就職時のいろいろを思い出すのよ。
 私は89年にテレビ局に入社した、いわゆる「バブル組」だった。
 あの時期、金融機関の就職戦線はもう異常でね。リクルーター(先輩)の方々が大学正門に押し寄せて、学生面接GO、みたいな感じだったんだけど、そのなかのひとつに山一證券があった。
 で、山一證券には気のいい先輩(同学部卒)がいて、正門で「おーい、ヒキタ君ー、こっちこっち」つって、銀座に連れてかれてゴージャス鉄板焼きをご馳走になった。その後「ちょっと会社見てみないか」ということで日本橋だったかの本社に行った。そしたらそこに人事部長が待ち受けていて、即座に内定が出た。あらま、お気楽。
 私は「いえ、第一志望はテレビ局か新聞社なんで」つって断ったら、「じゃ、テレビ局落ちたらウチ来てね。野村なんか行っちゃダメだよー」と人事部長が言った。なんか「ネアカな会社」だったなぁ。
 その後の山一がどうなったかはご承知の通り…。
 でもね、そんな人生もあったかなとも思うのよね。
 89年に山一で証券マンになり「24時間タタカエマスカ」とかいって、カネ勘定のエキスパートになって、で、98年に破綻。さすらいのフリートレーダーになる(笑)、と。
 私のデビュー作『自転車通勤で行こう』が99年なんで、もしその路線を歩んでたら、その99年に、きっと『今だから儲かる!●●銘柄を買え!』みたいなのを書いてたような気がするわけさ。
 で、今頃「ラジオNIKKEI」で「ミラクル投資ライフ」みたいな番組を持って「これはあれですよ、東京の不動産はもうアタマ打ちですよ、これからは根室!知床!」とか原野商法のようなアヤシいことを喋ってたり(笑)。
 57歳、定年までの年数を数えるようになると、ふと、こんなことも考えたりするのです。


【ヒキタ解釈のオススメ本(あるいはオススメサイト) *たまに非オススメあり】

『不動産Gメン滝島』
https://www.youtube.com/@gmentakishima

 「不動産Gメン」を自称する不動産のプロ、滝島一統さんが主宰するYouTubeチャンネル。
 顔は恐い。だが言ってることは常に正しい。情緒的なようで実は理詰め。私がオススメしたいのは「なんとなく不動産投資ってカッコいい」「不動産投資でFIREしたい」とか思ってる若い人たちだ。
 彼は常に言う。「新築ワンルームマンション投資で儲かった人なんていません」、「節税節税いうが、節税は『損をしたから』税金が戻ってくるというだけ」、「向こうからやってくる『もうかる不動産投資』は絶対にもうかりません。『なら自分がやれ』と言うだけです」、で、そこに付随する説明が実に説得力ありありで、聴いてて楽しい。
 不動産投資を経験してみたい人は、まず滝島さんのYouTubeを10時間程度聴いてからにしたらいいと思う。
 不動産のウソつき営業マンがどんなウソを言い、ポンコツ不動産会社がどんなポンコツスキームを考えているか、手に取るように分かるから。
 正直、滝島さんが「未然に防いだ不動産投資詐欺」は多いと思う。
 だからこういう滝島さんのYouTubeみたいなのを見聞きしたうえで、投資は自己責任で(´-ω-)ウムウム。今回のメルマガ全般にいえるんだけどさ(笑)。

 あともうひとつ、今回はこういう話題だったからこれも。

『早めの「報・連・相」があれば……。大和銀行NY支店行員が1100億円の泥沼にはまった理由(1983年-96年)【TBSアーカイブ秘録】』
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1104254?display=1


【ヒキタ関連Kindle本】
「津波から自転車で逃げられるか」疋田智著・NPO自転車活用推進研究会編集
https://www.amazon.co.jp/dp/B07JCXPGGL
「平成バブル物語 ~60年代生まれのための東京バブストーリー~」(田崎仁志著)
https://www.amazon.co.jp/dp/B07GWRJPZH/

【好評既刊本】
「新・自転車“道交法”BOOK」自転車活用推進法が分かる! 木世(えい)出版社
https://www.amazon.co.jp/dp/4777946207
「電動アシスト自転車を使いつくす本」東京書籍
https://www.amazon.co.jp/dp/4487809878
「自転車“道交法”BOOK」小林成基(NPO自活研)と共著 こやまけいこ:イラスト 木世(えい)出版社
「だって、自転車しかないじゃない」朝日文庫
「おやこで自転車 はじめてブック」疋田智監修 ぼちぼち自転車くらぶ著 子どもの未来社
「明るい自転車質問室」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
「自転車 困った時の即効お助けマニュアル」成美堂出版
「自転車ツーキニストの作法」SoftBank新書
「ものぐさ自転車の悦楽」マガジンハウス
「自転車会議!」(片山右京・勝間和代・今中大介・谷垣禎一と共著)PHP研究所
「自転車の安全鉄則」朝日新書
「今すぐ使えるクロスバイク図解マニュアル」大泉書店
「ロードバイクで歴史旅」木世(えい)出版社
「自転車をめぐる冒険」「同・誘惑」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
「それでも自転車に乗り続ける7つの理由」朝日新聞出版
「自転車生活の愉しみ」朝日新聞出版
「天下を獲り損ねた男たち(続・日本史の旅は自転車に限る!)」木世(えい)出版社
「自転車とろろん銭湯記」ハヤカワ文庫
 いずれも好評発売中。ネット内でのご注文はこちらにどうぞ。
http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&url=search-alias%3Dstripbooks&field-keywords=%95D%93c%92q&x=0&y=0

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