「自転車免許」に意味がないこれだけの理由の1048号

  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┏━┫ 週刊 自転車ツーキニスト ”Weekly Bicycle Tourkinist” ┣━┓
┃ ┗┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┳┛ ┃
┗━━┛                          ┗━━┛
    「自転車免許」に意味がないこれだけの理由の1048号

■春になると湧いてくる〜(笑)

 無法自転車が話題になるたびに「では自転車免許を」という人がわらわら湧いてきて、私などは毎度「そこからですか、はあ…」と思わざるを得ないんだけど、そういう方々のために、今回はまとめて短く書いときます。
 これ、ほんと季節になると飛んできて「またか」と思うスギ花粉のようなもので、次の項目だけでも撃退できます。ホントはこの奥に「免許」というものの本質、市民権の制限という意味、みたいなテツガク的な意味もあるんだけど、直接的にはこれだけでいいです。

【「自転車免許」を言う人は、次の点を考えるべきです】

●クルマの免許は、16歳以上の4分の3が取得していますが、その普通免許に原付(原動機付“自転車”)免許がすでに含まれています。
 →免許制にしてもほぼ何も変わらない(笑)。
 →無法自転車は無免許だからそうなるのではなく、免許を持ってる人が自転車に乗るときだけ無法になるのであります。

●世界のどこにも「自転車免許」なんてものはありません。
 →なぜ日本にだけ必要なのか?
 →日本は「自転車に免許が要るほどダメな国、法律を守らない国」じゃないでしょう(笑)。
 →単に交通教育がなされていないから。
 →もうひとつ、日本だけ「自転車は歩道も許される」としていることが、どんなに自転車の無責任運転(チャリンコは歩行者みたいなもんだからー)を生んでいるか考えるべきでしょう。

●免許制を構築するには多大な税金と機関(◎◎法人など)が必要となる。
 →今現在、原付免許(原動機付“自転車”免許)は、実技なし、即日発行の「バカでもとれる」免許の代表格です。
 →その下に、もうひとつ「もっとバカ」でも取れる免許を作ってどんな意味があるというのでしょう。
 →日本の財政にそんな余裕はありません。こういうムダが好きなのは天下りしたい官僚ばかりです。
 
●必要な教育もせずに免許は有り得ない。
 →「オカミが免じて許す」という免許制は、まず教育を行った上で、それでもダメな場合とるべき手段。
 →小中学校で交通教育をしっかりすること。
 →現在の警察官による交通教育は機能不全に陥っている。「右左折の際はハンドサインを動作完了まで」「横断歩道は押して」などの意味なし教育ばかり行い、肝心の左側通行をまったく教えない。このあたりを考え直す必要があります。
 →何もかもをではなく、こういうところこそ、欧州(中でもドイツ)に学ぶべきでは。

 ということで、詳しくはこちらをどうぞ。
 プレジデントOn-lineで大反響を呼んだコラムです。

【有効そうな「自転車免許」ではまったく意味がない理由】
https://president.jp/articles/-/80018


【ヒキタ解釈のオススメ本(あるいはオススメサイト) *たまに非オススメあり】

『妙佛DeepMAX』ふたたび
https://www.youtube.com/@DEEPMAX

 前々回に取り上げた妙佛(みゃおふぉう)さんですが、いやあ冷や汗をかきました。
 一昨日までの状況がこれ。

 中国の現状を分析するYouTuber、毎朝感心しながら聴いてた「妙佛DeepMAX」さんが、いわゆる「アカバン(Account BAN)」の危機に陥っています。著作権に問題があり、YouTubeが審査に入ったとのこと。「著作権の問題」とはおそらく中国の新聞などについてだろうと思うのですが、そりゃ中国のメディアをいろいろ評論・分析して報告するのがコンセプトなのだから当たり前。いわゆる「引用の範疇内」というやつです。
 おそらく日本に住む(日本語が理解できてYouTubeが受信できる)中国人が「中国共産党にとって都合の悪いことばかり言ってるあるよ」と思ってYouTubeにチクったんでしょう。何を言う、それが言論の自由というヤツです。それでオタオタするYouTube(=Google)も情けない。
 妙佛さんはこのところの「恒大」「碧桂園」あたりを発端とした中国経済危機をマスメディアに先駆けて(2ヶ月も早く!)伝えました。中国の「教育」「軍事」などのリアルについても数々の情報を分析・総合して「なるほど、だからか!」という精度の高い情報を伝えてくれました。
 いずれも腑に落ちる話ばかりです。こと中国報道に関しては、日本のどのメディアよりも詳細で迅速で、正確。それが私の素直な印象です。
 なんとか復活を。そうでなくともニコニコ動画へのスムーズな移籍を。心の底から祈っています。
https://www.youtube.com/watch?v=6l-KSQuoKEg

 それが昨日の夜にこう↓なりました。

 妙佛さん復活!我々の祈りが届いたということでしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=XBquCNNDRuU

 まあ良かった良かった。それにしてもね、妙佛さんには、このまま匿名のまま頑張っていただきたいのです。
 それはなぜか。
 中国共産党(と、そのシンパ)の工作は非常に巧妙で、本人特定と背景が分かると、そこを調べまくって「誰だって人生生きてりゃ1つや2つある弱み」を握ろうとするわけですよ。
 その上で「バラすぞ」と迫ってくる。逆にカネや女などのアメを差し出すこともある。
 その結果、以前は「反共産党の論客」だった人が、あれあれ「習近平の政策も悪くないの人」に転ぶことが往々にしてあるのです。ご存じの、あの先生やこの先生が、この数年「え、どうしたの?そんなわけないじゃん」となってる理由はここにあります。
 そこに対抗するためには「妙佛、誰だよ、わかんねーよ」にしておく必要があるわけです。


【ヒキタ関連Kindle本】
「津波から自転車で逃げられるか」疋田智著・NPO自転車活用推進研究会編集
https://www.amazon.co.jp/dp/B07JCXPGGL
「平成バブル物語 ~60年代生まれのための東京バブストーリー~」(田崎仁志著)
https://www.amazon.co.jp/dp/B07GWRJPZH/

【好評既刊本】
「新・自転車“道交法”BOOK」自転車活用推進法が分かる! 木世(えい)出版社
https://www.amazon.co.jp/dp/4777946207
「電動アシスト自転車を使いつくす本」東京書籍
https://www.amazon.co.jp/dp/4487809878
「自転車“道交法”BOOK」小林成基(NPO自活研)と共著 こやまけいこ:イラスト 木世(えい)出版社
「だって、自転車しかないじゃない」朝日文庫
「おやこで自転車 はじめてブック」疋田智監修 ぼちぼち自転車くらぶ著 子どもの未来社
「明るい自転車質問室」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
「自転車 困った時の即効お助けマニュアル」成美堂出版
「自転車ツーキニストの作法」SoftBank新書
「ものぐさ自転車の悦楽」マガジンハウス
「自転車会議!」(片山右京・勝間和代・今中大介・谷垣禎一と共著)PHP研究所
「自転車の安全鉄則」朝日新書
「今すぐ使えるクロスバイク図解マニュアル」大泉書店
「ロードバイクで歴史旅」木世(えい)出版社
「自転車をめぐる冒険」「同・誘惑」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
「それでも自転車に乗り続ける7つの理由」朝日新聞出版
「自転車生活の愉しみ」朝日新聞出版
「天下を獲り損ねた男たち(続・日本史の旅は自転車に限る!)」木世(えい)出版社
「自転車とろろん銭湯記」ハヤカワ文庫
 いずれも好評発売中。ネット内でのご注文はこちらにどうぞ。
http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&url=search-alias%3Dstripbooks&field-keywords=%95D%93c%92q&x=0&y=0

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です