コロナ後の「意気消沈」をどうするか908号

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       コロナ後の「意気消沈」をどうするか908号

■来ましたよ、例の「特別定額給付金」申請書

 来ました? ひとり10万円のコロナ定額給付金。
 きのう我が家にもようやく申請書が届きましたがな。
 提出用の申請書を見ると、おお、あたりまえながら「合計金額 500,000円」なんて書いてある。うちは5人家族なんで。
 うーん、今さらですが、50万円か。
 ホントにくれるの? ……すごいなぁ。
 毎年、この何倍も税金を払っているということを考えると、まあその一部が返ってきた、というに過ぎないのかもしれないけれど、やはり大金だと思うよ。50万円。ちょっとしたボーナスだもん。
 ……。
 財源はすべて国債だそうな。
 3人の子供たちもアタマ数に入ってて、合計50万円。でも、キミたちがやがて返さなくてはならない借金だ。

 これは飲食業界から何から、すべてに関して言える話だけど、今の日本人全員にとって、ぼんやりとした不安だけが目の前にある、と、それが実感だろうと思う。

■みんなして1回休み

 一方、思うのは、欧米各国、アメリカも、フランスも、イギリスも、みんなもっとひどい状態でしょ。
 コロナ禍自体もスゴかったけど、今後の経済立て直しも、もっとスゴいことになりそうだ。
 で、頼るのは、みんなやっぱり国債発行なわけさ。
 欧米諸国、みんなして未来の国民に借金だ。横並びで経済最悪。つまり全部の国が経済双六の中で「1回休み」。日本だけってわけじゃない。むしろコロナの直接被害だけなら日本はかなり「マシな方」だ。
 だったら……、だったら日本もなんとかなりそうだ。
 そんな気にもなってくる。
 目の前にあるのは、ぼんやりとした(そこまでヒドいことにはならないだろうという)安心。
 つまり、ぼんやりとした不安と、ぼんやりとした安心、ともに我にあり、だ。ヴェルレーヌだ。
 ……でも「恍惚」じゃない。
 なんだろうなぁ、恍惚どころか、ちっともエキサイティングじゃないんだよ。うすらぼーっとした、なんとなくの下り坂。それが今の日本の「気分」というやつではあるまいか、と思うわけ。
 すると、どうなるか。

■東京五輪に!?

 話は東京五輪のことだ。
 なんだかね、オリンピックやパラリンピックに必要な「熱!」とか「気合い!」とか、そういうパッション、今持てる人が、いま少ない気がするんですよ。
 とりあえず1年は延びたけど、来年の今、五輪だぁぁぁ!!! って、いまそんな気分にならない、勘弁してよ、なんか気が抜けちゃったよ、という人も多いような気がするのです。
 どうなんだろう、おれだけ? いや、それだったらいいんだけど…。

 まあね「こんなときだからこそ五輪が必要だ!」というのにも一理あり、というか経済的な整合性はある。
 でもね、私として思うのは、1年延期とかいわず、次の2024年をパリ五輪に代えて東京五輪にしちゃえば? という気もするのだ。で、あとは順送り、と。
 だいいち今回のパリの惨状を考えてみても、どうなのよ、間に合うの? 2024年開催で。
 フランス政府だって「パリは2028年に延期!」となったら「トレビアーン、胸をなで下ろしたでセレレガンス♪」ということになるような気がするんだな。
 2020年を目標にしてきた選手たちには本当に気の毒だと思うけど「2021年に延期!…したにはしたけど、結局中止!」というよりははるかにマシだと思うのです。
 どうだろう、この案。

■ヘルメット委員会、折り返し地点

 例のヘルメット委員会によるクラウドファンディングなんですが、ちょうど折り返し地点にやってまいりました。ヘルメットをかぶろう、という前に、まずは実態の把握です。で、あと半分ばかし調査資金が足りません。
 一口が若干高いのですが、こりゃもう「社会貢献だ」「寄付だ」という心意気で、クラウドファンディングをお願いできればと思います。

【自転車ヘルメット着用率の全国47都道府県市場調査】
https://readyfor.jp/projects/bikehelmetsurvey


【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】

『坊ちゃん』夏目漱石著 新潮文庫

 私にとっての「定期的枕元本」の代表格が、本書『坊ちゃん』と『吾輩は猫である』であります。どこからでも読めるし、どこでも眠りこけられる。もう勝手知ったる物語世界の中。ところが、そういう感じのくせして、ところどころに「そういやそうだった」系の発見があって、楽しくも、心が安まる。
 漱石先生、こんな名作をありがとう……と思いつつ、例の斜め顔のプロフィール写真などを眺め、ふとプロフィールの一番下を見ると、こうある。
「最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠、享年50」
 あが。
 漱石先生ってば、私より年下で亡くなってたの? しかも胃潰瘍なんかで。
 うーむ、時代といえば時代だし、なんというのか大人だったんだなぁ、漱石先生。


【ヒキタ関連Kindle本】
「平成バブル物語 ~60年代生まれのための東京バブストーリー~」(田崎仁志著)
https://www.amazon.co.jp/dp/B07GWRJPZH/
「津波から自転車で逃げられるか」疋田智著・NPO自転車活用推進研究会編集
https://www.amazon.co.jp/dp/B07JCXPGGL

【ヒキタ最新刊】
「新・自転車“道交法”BOOK」自転車活用推進法が分かる! 木世(えい)出版社
https://www.amazon.co.jp/dp/4777946207
「電動アシスト自転車を使いつくす本」東京書籍
https://www.amazon.co.jp/dp/4487809878

【好評既刊本】
「自転車“道交法”BOOK」小林成基(NPO自活研)と共著 こやまけいこ:イラスト 木世(えい)出版社
「だって、自転車しかないじゃない」朝日文庫
「おやこで自転車 はじめてブック」疋田智監修 ぼちぼち自転車くらぶ著 子どもの未来社
「明るい自転車質問室」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
「自転車 困った時の即効お助けマニュアル」成美堂出版
「自転車ツーキニストの作法」SoftBank新書
「ものぐさ自転車の悦楽」マガジンハウス
「自転車会議!」(片山右京・勝間和代・今中大介・谷垣禎一と共著)PHP研究所
「自転車の安全鉄則」朝日新書
「今すぐ使えるクロスバイク図解マニュアル」大泉書店
「ロードバイクで歴史旅」木世(えい)出版社
「自転車をめぐる冒険」「同・誘惑」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
「それでも自転車に乗り続ける7つの理由」朝日新聞出版
「自転車生活の愉しみ」朝日新聞出版
「天下を獲り損ねた男たち(続・日本史の旅は自転車に限る!)」木世(えい)出版社
「自転車とろろん銭湯記」ハヤカワ文庫
 いずれも好評発売中。ネット内でのご注文はこちらにどうぞ。
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