…と言われても困る(笑)の930号

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┏━┫ 週刊 自転車ツーキニスト ”Weekly Bicycle Tourkinist” ┣━┓
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        …と言われても困る(笑)の930号

■コロナ中の宮崎イベント

 今年1年、もうあらゆる自転車イベントが「コロナ中止」となる中、ようやく宮崎でファンライドイベントが開かれましてね。いろいろ感染対策に注意しながら、参加者スタッフ合計140人、日南海岸を楽しく走ってきました。
 関係者のみなさま、宮崎市の方々、MRT宮崎放送の方々、おつかれさまでした。
 やはりいいすね、自転車。で、日南海岸。さらに、みんなで走ること。
 穏やかな秋の晴天で、黒いほど青い空と、海と、黒いほど緑の山々…。あらためて「ここは外国か?」「いや、外国だってこんなとこないぞ、さすがは宮崎・日南海岸」と思ってしまいましたよ。
 とまあ、この話は、また別のところで書くとしまして、泊まったのが橘通(宮崎のメインストリート)のアパホテルでした。

■エレベーターに社長の訓辞

 エレベーターにアパグループ代表・元谷外志雄(ペンネーム・藤誠志)氏の訓辞(?)が貼ってある。

 傾向分析を基に 的確な未来予測をし 世界を俯瞰して生きろ
http://get.secret.jp/pt/file/1606342701.jpeg

 写真にある通りの達筆なんだけど、…まあね、普通の客が乗るエレベーターで「生きろ!」と命令口調なのはさておき、ふむ、そうですか、としかいいようがない。

 傾向分析を基に、ふむ、的確な未来予測をし、ふむ、世界を俯瞰して生きろ、ふむ。

 …って、普通に言って「当たり前」というか「代表、それができりゃ、苦労はないですよ」という感じ。
 アパグループの代表夫妻(奥さんはあの「私が社長です」のキュートなおばちゃんね)って、私はそんなに嫌いじゃないんだけど、いやはや、昨今の芸風にはちょっと参ったな。
 その芸風とはずばり、こうだ。

 当たり前のことを、大いばりで、大仰に書く!

 アパの社員なら「ははー、さすがは社長!」というところなんだろうけど、一般客にとってはちょっと困るなぁ(笑)。エレベーターを降りて客室に入っても、いつもの折り鶴と並んで、代表の著書や奥方の著書がずらりだ。
 まるで海外のホテルで見る聖書みたい。そうか、代表、神になり始めてるのか…。

■中国最前線(自活研セミナー)

 いやはや、来日中の王毅外相「日本の“偽装漁船”が絶え間なく釣魚島(=尖閣諸島の中国名)の周辺水域に入っている事態が発生している。中国側としてはやむを得ず非常的な反応をしなければならない」だそうな。
 この王ってのは、口を開くたびにロクでもないことしか言わんな。
 日本側としては黙って席を立ち、二度と来るな、という以外にないんだが、そういうわけで(←わ、このタイミング)NPO自転車活用推進研究会、次のテーマは「中国」です(`・ω・´)キリッ。
 好むと好まざるとに関わらず、この異形の大国とは付き合っていかざるを得ない。
 貿易相手国としてもとうにアメリカを抜き、日本にとってナンバーワンだ。そのためにはまず「知る」ことだろうて。私は知りたいぞ。
「孫子」にもある通りだ。「敵を知り、己を知れば、百戦して殆(あや)うからず」。

【2020年度第7回自転車活用研究会】
「中国最前線・世界経済変革の震源地でないが起きているのか」

 超巨大生産地であり消費地として世界経済の方向を左右する中国経済に焦点を当て、緻密な現場調査で分析する気鋭の経済学者・駒形哲哉慶応大教授をお招きして、ご専門の中国の中小企業の実情から軍事問題に至る広範な視座で、自転車業界を含む「時代の変化」をご教示いただきます。
■2020年12月11日(金)18:30ー20:00(延長の可能性あり)
■自活研ZOOM会議室
  参加登録者に会議室のURLとパスワードが届きます。
■講師:駒形哲哉(こまがた てつや)さん:経済学博士、慶應義塾大学経済学部教授、専攻は中国経済。現在研究している分野は、中国の中小企業、中国の軍事問題
■参加費:3,000円(会員は無料です。自活研サイトから参加登録してください)
■定員100名
※PC,タブレット、スマホからアクセス可能、通信料などは自己負担です。
◎参加申し込みは12/7正午まで


【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】

『AI vs.教科書が読めない子どもたち』新井紀子著 東洋経済新報社

 ちょっと前の話題書。
 もう「AIがシンギュラリティを経てやがて人類にとってかわるのではないか」とか思ってる私でありまして、恐る恐る読んでみたら「そうじゃないんだよ、まだ本物のAIというか、AIそのものはできてないんだよ、シンギュラリティはまだまだSFに過ぎないよ」と教え諭してくれる本でした。
 安心しますた。
 だけど、そこまで「安心しますた」でもない。ちょっと困ったことになってるのは、その逆方面だ。
 巷間言われる「AIの恐怖」はSFに過ぎない、でも肝心の人間の子供の読解力、本当の知性が落ちている、というのが本書のメインテーマ。
 いまの子供たちは暗記や計算を得意としているが(というのか、それを試す試験が、そこにばかり向きがちだが)基本的な知性に欠けている。暗記や計算なんてものは“AI”(現在言われているAIの意)の得意分野であり、現在のホワイトカラー的仕事など“AI”に代替されてしまう。子供たちの未来が危ういぞ、という話。
 今の子供たちについての記述が、全部が全部、的確かというと、まあ我が子たち(小学生3人)を見ながら、どうかなと思う部分もなくはないけど、うーむ、やはり未来はキビシイ未来になりそうなのはたしかなんだろう。


【ヒキタ関連Kindle本】
「平成バブル物語 ~60年代生まれのための東京バブストーリー~」(田崎仁志著)
https://www.amazon.co.jp/dp/B07GWRJPZH/
「津波から自転車で逃げられるか」疋田智著・NPO自転車活用推進研究会編集
https://www.amazon.co.jp/dp/B07JCXPGGL

【ヒキタ最新刊】
「新・自転車“道交法”BOOK」自転車活用推進法が分かる! 木世(えい)出版社
https://www.amazon.co.jp/dp/4777946207
「電動アシスト自転車を使いつくす本」東京書籍
https://www.amazon.co.jp/dp/4487809878

【好評既刊本】
「自転車“道交法”BOOK」小林成基(NPO自活研)と共著 こやまけいこ:イラスト 木世(えい)出版社
「だって、自転車しかないじゃない」朝日文庫
「おやこで自転車 はじめてブック」疋田智監修 ぼちぼち自転車くらぶ著 子どもの未来社
「明るい自転車質問室」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
「自転車 困った時の即効お助けマニュアル」成美堂出版
「自転車ツーキニストの作法」SoftBank新書
「ものぐさ自転車の悦楽」マガジンハウス
「自転車会議!」(片山右京・勝間和代・今中大介・谷垣禎一と共著)PHP研究所
「自転車の安全鉄則」朝日新書
「今すぐ使えるクロスバイク図解マニュアル」大泉書店
「ロードバイクで歴史旅」木世(えい)出版社
「自転車をめぐる冒険」「同・誘惑」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
「それでも自転車に乗り続ける7つの理由」朝日新聞出版
「自転車生活の愉しみ」朝日新聞出版
「天下を獲り損ねた男たち(続・日本史の旅は自転車に限る!)」木世(えい)出版社
「自転車とろろん銭湯記」ハヤカワ文庫
 いずれも好評発売中。ネット内でのご注文はこちらにどうぞ。
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