ロシア兵の士気が上がるわけない989号
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ロシア兵に同情する989号
■ゴルゴを雇うしか
もうね、気が狂ってるとしか言いようがないよ。
今のままだと、戦術核を撃ちかねない。
ヒロシマナガサキ以降の70年以上、なんだかんだで開けずに守ってきたパンドラの匣を、プーチン大魔王が開けようとしてるわけだ。その中からどんな邪悪が飛び出すことか。
こうなると、もう「ゴルゴを雇う」というのが、マジ一番の選択肢なのではないか。
CIA、雇ってくれよ。デューク東郷を。国連でもいい。MI6でも内閣情報調査室でもいいよ。本当にそんな機能があるかどうかはしらんが。
ターゲットはもちろん2人のプー(プーチン大統領閣下と習近平国家主席閣下)だ。いや、とりあえず前者だけでいい。
「わかった……。やってみよう」
と答えてくれたら、世界中の人々(ロシア人も含む)の99%が喜ぶだろう。
……というよりね、ことここにいたっては、ゴルゴを雇うのが、一番のソリューションだって思うよ。それ以上の解決策があるだろうかね。これ以上の戦争は避けたい。核なんてもってのほかだ。かといって、話し合いで解決できる相手じゃない。
ゴルゴ、実在してくれたらいいのに。
「ゴルゴが本当にいてくれたらいいのに」なんて思う日が来るとは思わなかったよ。
■ロシア兵の立場に
ウクライナの人々が一番気の毒で、命を落としたウクライナの子供たちが一番かわいそうだ。
それはその通り。何の罪もない人々が文字通りの戦火に巻き込まれている。
それは重々分かった上で、でも、今一番なりたくない立場つったら(私に言わせるなら)ウクライナの子供たちじゃない。ロシア兵だよ。
報道によると、本物の戦争だとは知らなかった若い兵士も多いという。
上からは「ただの演習」だとか「ウクライナ開放のためだから、ウクライナの市民は歓迎してくれるだろう」と言い聞かせられて、ここに来た。
ところがいざウクライナに入ってみると、自分たちは「世界の敵」じゃないか。
これが逆の立場、すなわちウクライナ兵だったらどうだろう。
「祖国防衛のために笑って死んでやる」と思えるかもしれない。
「愛するもののために、おれは銃をとる」とだって思える。
だけど、ロシア兵の場合は「チリほども大義のない侵略で攻め込んで、誰からも憎まれてここにいる」わけだ。
それに加えて、NATOが用意した新兵器だけは上から降ってくる。戦車の中にいても、ジャベリンが撃たれる。命中率94%。当たったら装甲貫通、内部から火を噴いて、なすすべもない。死あるのみだ。
それに、これは本当かどうか分からないけど、ロシア政府は、斃れたロシア兵の家族に、弔慰金として11,000ルーブル(1万2000円程度)を支払うと言ってるんだそうな。
自分の命はロシア政府にとって、たったの1万2000円なのだ。
少年兵ならずとも降伏したくなるよ。
■「物語」を剥奪されて
前々から何となく確信しているんだけど「人は物語のためなら死ぬことができる」と思う。
思い出すといい。自分の信じるものは必ずその人にとっての魅力的な物語をまとっている。もちろん宗教だって物語のひとつだろう。おそらく宗教の原点って「自分が物語世界の延長にいる実感」のことだ。
私の友人によると、人間の脳は物語として世界を認識するようにできている、という説があるそうだ。だから、子供の頃に聞いた昔話は、齢をとっても忘れない。
たとえば同じ侵攻であっても、それが「聖なる侵攻」だと言い張れるならば、そこに大義が生まれ、物語が生まれるだろう。ジハードのためなら人は死ぬことだってできる。
今のロシア兵にそれがあるかどうか。
絶対にないよ。
どこから見ても大魔王プーチン閣下による、ただの侵略で殺戮だ。しかも相手は同じ言語を話し、同じ顔をした罪のない人々。
■ぼくをたすけて
思い出すのはもちろんベトナム戦争のことだ。他の戦争と比較しても、帰還兵が精神を病む率がものすごく高かったそうだ。今回のロシア兵もきっとそうなるだろう。
翻って、ベトコンのそういう例は聞いたことがない。ベトナム兵にとっては、米軍の撃退は祖国防衛のための聖なる闘いだったから。
アメリカとベトナムの間には、文化の差から、貧富の差、国民性の差などいろいろあるだろうけど、それ以上に両者の違いは「大義の有無」だと思う。
ロシア少年兵はいま戦車の中で震えて叫んでいる。
「モスクワのママ、ぼくを助けて」と。
死ね、プーチン。
【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】
『ゴルゴ13第67巻「ロシア・クライシス」』さいとうたかを著 リイド社
ソ連の二重スパイ・キリールの話。
87年の話でゴルバチョフが出てきます。
ああ、ソ連崩壊からもう30年以上が過ぎたのか…。
【ヒキタ関連Kindle本】
「津波から自転車で逃げられるか」疋田智著・NPO自転車活用推進研究会編集
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「平成バブル物語 ~60年代生まれのための東京バブストーリー~」(田崎仁志著)
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【ヒキタ新刊】
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「電動アシスト自転車を使いつくす本」東京書籍
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「自転車“道交法”BOOK」小林成基(NPO自活研)と共著 こやまけいこ:イラスト 木世(えい)出版社
「だって、自転車しかないじゃない」朝日文庫
「おやこで自転車 はじめてブック」疋田智監修 ぼちぼち自転車くらぶ著 子どもの未来社
「明るい自転車質問室」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
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「自転車の安全鉄則」朝日新書
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