SDGsには自転車こそが特効薬ではないか?の959号

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     SDGsには自転車こそが特効薬ではないか?の959号

■「流行りのSDGs」

 いやもう昨今「流行りのSDGs」なのであります。
 いえ、本当は「流行り」なんかで終わってしまっては困る話で、これからも我々人類がシアワセにこの地球に住みつづけるために、どうしても必要な17項目だ。
 ご承知の人には言わずもがなだけど、一応説明すると「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」の略で、大きく分けて17項目の目標がある。

1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロに
3●すべての人に健康と福祉を
4●質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
6●安全な水とトイレを世界中に
7●エネルギーをみんなに、そしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
11●住み続けられるまちづくりを
12●つくる責任 つかう責任
13●気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15●陸の豊かさも守ろう
16.平和と構成をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう

 2015年の国連サミットで採択され、2030年までの15年間で達成する、ということになった。
 昨今メディアに取り上げられることもずいぶん増え、慶賀の至りなんだけど、私は言いたい。この17項目の中の、特に●をつけた8つについて、もしや即効性ありの処方箋は、自転車なのではないか、とね。

■自転車こそが教育に効く

 3の健康と福祉、7のクリーンエネルギー、11のまちづくり、13の気候変動への具体的な対策などは、もう言わずもがなで、文句なく自転車が効く。

【国連もそう言ってる】
https://unric.org/en/sustainable-development-goals-cycling/

 自転車はそもそも化石燃料を燃やさず、大事故を起こしにくく、移動手段としてのスペース効率が高く、CO2を出さないという特質を持っているのだから。
 しかし、話はこういうイメージ通りのものだけじゃない。自転車が効く分野はもっとある。
 たとえば4の「質の高い教育」とはなにか。これ、日本にいるとは実感しにくいけれど、途上国ではドンピシャなのだ。
 何かといえば学校密度の話。
 かつて私が足繁く訪れた南米諸国の地方部などを例にとると、要するに学校の密度が足りないわけだ。
 先生の質や、教える内容など考えるべき問題点は多々あるが、それより何より「通える距離に学校があること」。ここが重要で、この「通える範囲」を自転車は飛躍的に延ばすのである。 
 たとえば徒歩だと半径5キロの範囲が無理なく通えるとしよう。これが自転車だと最低でも15キロにのびる。
 その範囲を面積で考えると徒歩が78.5平方キロ、自転車は706.5平方キロ。つまり9倍になる。同じ学校で学べる子供が、単純計算で9倍に増えるというわけだ。これこそ自転車がもたらす奇跡。

■安全な水にも自転車が

 同じような話で、6の「安全な水とトイレ」すなわち感染症に関しても自転車が効く。
 何かというと、自転車は重たい水タンクを運べるという話だ。
 発展途上国では今も多くの国で「清潔な水」が命と直結している。そして、その水を運ぶのは子供の仕事だ。幼い子供たちが一日かけて水を運ぶ。その労力たるやいかばかりか。しかも労力の割に運べる水が少ない。
 ここに自転車がものを言うわけだ。現にアフリカのマリ共和国では、NPO法人が日本から送ったママチャリ(元・放置自転車)が、まさにそのために使われているという
 じつは自転車、被災地などでもそうなのだけど荷物運搬としての機能に非常に優れているのだ。

■「命の不平等」を埋める

 この6(水)と、人や国の平等をうたう10などを合わせて言えるのは、健康という「生命の根源部分」に不平等があってはならないというSDGsのポリシーだ。
 今年と昨年を通じて、ここに「コロナという脅威」が加わった。
 ウイルスは見えない。見えないけれど感染予防はできる。
 感染予防のポリシーは、密を避けることと、不潔を取り除くことだろう。自転車は当然両者に効いてくる。
 加えて「メンタル健康面」だ。世界的に蔓延する、いわゆる「コロナ鬱」は日本だけの問題じゃない。こうした精神面での健康維持に自転車が効くというのは、本メルマガ読者ならご承知の通り。
 すべての人のシアワセのために自転車を。SDGsの関係者は、ぜひ自転車に注目していただきたい。


【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】

『日本の真相! 知らないと「殺される!!」 政府・マスコミ・企業がひた隠す不都合な事実』船瀬俊介著 成甲書房

 あの船瀬俊介センセイの本だから…、と、恐る恐る、恐いもの見たさで読んでみた。
 予想以上にスゴかった(笑)。
 これこそ「トンデモ論の集大成」であります。というか「トンデモ論のインデックス本」。
 ありとあらゆるジャンルの陰謀論と疑似科学を集めて、船瀬センセイお好みのところばかりをつまみ食いして、乱れ書きにした。その結果、前後の矛盾、引用元の真意、章ごとの一貫性、もうどこ吹く風になり、かくもすさまじい作品となった。
 いやもう毛の先ほども反論する気にならないよ。船瀬センセイの破壊力と胆力に恐れ入るばかりでね。もちろん知性を破壊する力と、恥を恥とも思わない胆力のことなんすけど。
 ロスチャイルド、ロックフェラーやイルミナティが、あらゆる事象の影で暗躍している、なんてのはもう当たり前。いや、この本の中では「前提」とか「常識」の類にあたる。ロックフェラーに「魔王」と冠したのが若干新しいかな。もちろん明治維新はメイソンの仕掛けだよ♪
 陰謀論もスゴいが疑似科学もスゴい。小林麻央さんはピザ大好きで死んだとか、医学により地球は狂人たちの楽園になったとか、肉好きは8倍の確率で心臓麻痺を起こすとか、いろいろアブナイことが書かれた後(←ホントにそう書いてあるんだよ)ラスト章に向かって船瀬センセイの健筆はヒートアップ! レッドゾーンを振り切っていく。
 最終章「第4部」の内容はこうだ。

「創生水・水が燃える、石油文明は終焉に向かう」
「水は『記憶』する『転写』する」
「世界に広がる『波動医学』人類を救う最後の砦、それは波動エネルギーの奇跡」

 これにて、大団円(´-ω-)ウムウム。
「いまどきそれかいっ(笑)」という感もなきにしもあらずだけど、いやまあ堪能した。私は楽しめた。その種の「マニア」には、本気で大オススメであります。ここまでスゴい内容が紙の本になって印刷されているとは思わなかった。是非どうぞ。


【ヒキタ関連Kindle本】
「津波から自転車で逃げられるか」疋田智著・NPO自転車活用推進研究会編集
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「だって、自転車しかないじゃない」朝日文庫
「おやこで自転車 はじめてブック」疋田智監修 ぼちぼち自転車くらぶ著 子どもの未来社
「明るい自転車質問室」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
「自転車 困った時の即効お助けマニュアル」成美堂出版
「自転車ツーキニストの作法」SoftBank新書
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「自転車会議!」(片山右京・勝間和代・今中大介・谷垣禎一と共著)PHP研究所
「自転車の安全鉄則」朝日新書
「今すぐ使えるクロスバイク図解マニュアル」大泉書店
「ロードバイクで歴史旅」木世(えい)出版社
「自転車をめぐる冒険」「同・誘惑」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
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「自転車生活の愉しみ」朝日新聞出版
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