今年はココの枚数が違ったか!の938号

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┏━┫ 週刊 自転車ツーキニスト ”Weekly Bicycle Tourkinist” ┣━┓
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        今年はココの枚数が違ったか!の938号

■この時期になるとたくさん……のはずが

 本業とは別にライター仕事をするようになって、もう四半世紀。
 毎年この時期になると「支払い調書」ってのが来るわけですよ。
 確定申告に使う書類でありましてね。原稿を書いた各出版社や、講演会を開いてくれた団体、出演したイベント主催の自治体や代理店などから(私の場合)細々した額の紙がちょこちょこ届く。
 ところが、今年はそれが異様に少ない。
 もちろん2020年のほとんどがコロナコロナだったからだ。自転車関連のイベント皆無、講演会ほぼゼロ、座談会もほとんどゼロ。もう支払い調書がくるのは、雑誌の連載をもってる出版社だけ。

■「不要不急」じゃないイベントなんてあるかい

 なんだか空恐ろしいものを感じるよ。
 それだけ経済が回っていなかったということを示しているワケだから。
 さらに言うなら、こういう「不要不急の」話、つまり、趣味のイベントや、草レース、楽しみのためのあらゆることが「そんなことやってる場合か!」の一言で潰されてしまう。
 自転車のイベントなんて、注意して開けば、三密無縁、健康的で、環境にも良く、適度なガス抜きになり、経済も回る、と、本来いいことばかりのはずなんだけど、それでも「苦情がくる」ということで中止やむなしになってしまう。
 誰だよ、その「苦情」ってののヌシは。

■跋扈するノイジーマイノリティたち

 誰が苦情を? 簡単。ロードバイクが走るのを路上で見て「んまー、このご時世に自転車で遊んでるなんて、なーんてけしからんざますか」という方々だ。
 自転車のことなんて何も知らない。ただ、他人が派手な格好で、実用的じゃない(ようにみえる)自転車に楽しそうに乗ってるのが気にくわないのだ。
 こういうのがイベントの主催者を調べて電話して「んまー、このご時世に自転車で遊んでるなんて、なーんてけしからんざますか」という。
 じつに分かりやすいノイジーマイノリティだ。
 遊んでる? そりゃそうだ。人間ってのは食ってる寝てる以外はみんな遊んでるようなもんだろう。シカツメらしい顔で仕事とか学問とか言ってる人は、自分の遊びにそういうシカツメらしい名前をつけてるに過ぎない。
 だが、主催団体はそうしたノイジーな方々に弱いのだ。特に自転車ものは、自治体が主催することが多いから、余計そうだね。
 本当にいろいろなイベント系の仕事に携わっている人にはお見舞い申し上げるしかないよ。
 私なんか本業があるから「支払い調書が少ない(涙)」程度ですむけど、本当に常日頃から自転車カルチャー(自転車という名の文化だ)を支えてきてくれた方々。専業の方々。なんとか頑張ってください。もうすぐワクチン体制だって整うと思います。やまない雨はないです。

■藤原菜々花さんをご存じ?

 全然別の話。
 藤原菜々花さん。聞いたことあります? 聞いたことある人はアレでしょ、O.K.Googleか、アレクサ、でしょ。
 何かと言いますと、ラジオNIKKEIのアナウンサーでしてね。以前ならほとんどの方は知らなかったと思うのです。ところが、スマートスピーカーの普及で、一躍メジャーになった。
 何かといいますと、たとえば風呂の中とかで「ニュースを流して」という。すると、最初にNHKの定時ニュースが流れた直後に「ラジオNIKKEIの日経電子版ニュース」が流れるわけ。そのラジオNIKKEIのアナウンサーの中で、突出して若い女子アナなワケですよ。藤原菜々花さんは。あと辻留奈さん。辻さんはちょっと落ち着いてる。
 とにかくオジさんばかりのラジオNIKKEIアナウンサー陣の中で、このふたりは目立つわけでしてね。当然ながら、私はこのふたりを応援してるのだ。
 応援してるって別に何をどうしてるってわけじゃないんですけどね。ただ聴いて「応援してるぜ」って心の中で思ってるだけ(笑)。


【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】

『マンガ認知症』ニコ・ニコルソン/佐藤眞一著 ちくま新書

 マンガが半分、解説が半分。
 主人公の祖母「婆ル」の生活描写を通して、認知症の問題行動とは何かを解き明かしていく。
 問題行動(おカネを盗られたという、お米を何合も炊いてしまう、徘徊する、介護者につきまとう、など)は多くの場合、その人の過去を振り返ると、その理由が読み解けてくるという。
 その過去と、現在(いろんなことがウマくできなくなってしまった現在)との乖離を埋めるために、人は問題行動に出る。
 だから切ない。
 なんかスゴく、読んでためになりました。
 私はリアルで認知症の人と向き合ったことはないんだけれど、だからこそ読んでよかった。優しい気持ちになれました。奥付を見ると7刷。売れてるのもよく分かる。
 アマゾン読者レビューの評価も非常に高いです。
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【ヒキタ関連Kindle本】
「平成バブル物語 ~60年代生まれのための東京バブストーリー~」(田崎仁志著)
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「津波から自転車で逃げられるか」疋田智著・NPO自転車活用推進研究会編集
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「自転車“道交法”BOOK」小林成基(NPO自活研)と共著 こやまけいこ:イラスト 木世(えい)出版社
「だって、自転車しかないじゃない」朝日文庫
「おやこで自転車 はじめてブック」疋田智監修 ぼちぼち自転車くらぶ著 子どもの未来社
「明るい自転車質問室」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
「自転車 困った時の即効お助けマニュアル」成美堂出版
「自転車ツーキニストの作法」SoftBank新書
「ものぐさ自転車の悦楽」マガジンハウス
「自転車会議!」(片山右京・勝間和代・今中大介・谷垣禎一と共著)PHP研究所
「自転車の安全鉄則」朝日新書
「今すぐ使えるクロスバイク図解マニュアル」大泉書店
「ロードバイクで歴史旅」木世(えい)出版社
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