新型コロナ変異株・石井さんの場合の950号

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      新型コロナ変異株・石井さんの場合の950号

■石井さんが帰ってきた♪

 私のラジオ番組、自転車協会プレゼンツ「ミラクル・サイクル・ライフ」のことですが、相方の石井正則さんが、コロナから帰ってきました。
 おめでとうございます。ぱちぱちぱち。
 いやー、ひと安心。というか、私しゃ嬉しいですよ。ホントによかった。
 で、今週(すでに)収録して、今週末(TBS)放送するんですけどね。そこでも語られますが、いやはや、その体験がスゴかったんで、ちょっとだけダイジェスト。
 なんでしょ、イギリス変異株、侮ってはいかんな。本気で。

■最初は自宅療養だった

 まずは、39度の熱が出た。どうやら某局のドラマ収録現場で感染したようなんだけど、気づいたときには熱っぽくて息苦しい。で、コロナ陽性。そのまま自宅療養に入ったんだそうです。
 ところが、その熱が下がらない。
 というより、乱高下するそうで、やれやれ37度になったかと思うと、その数時間後に39度に戻る。それが続いて、10日後。
 血中酸素濃度が80%台にまで落ちた。
 血中酸素濃度ってのは、99%、98%とかが普通人のフツー状態ですから、80%台というのは、やはり相当やばい。
 ということで、即入院となった。

■「時期が時期ならECMOでした」

 入院後そのまま肺炎。
 息が吸えず、吐けず、苦しい状態で寝たきりとなり、酸素チューブを着けたんだそうです。
 で、私は驚いたんですが、その数値が常に8リットル毎分(!)。
 私は肺がん母の在宅看護を知っているんで分かるんですが、通常の酸素吸入機はメーター“最大値”が5リットル/分ですよ。最大値。それ以上は、上げようにもダイヤルがない。しかもその最大値は正直ほぼ使わず、通常3リットルがいいところです。なぜならチューブがぱんぱんになって鼻の粘膜が損なわれてしまうから。
 それが8リットル、相当な量です。
 後できくと「(今ではノウハウがたまったんで対処できるけど)去年の今頃なら、人工心肺“ECMO”(エクモ)を使うところでした」だったそうです。
 エクモ。
 装着した人の半数しか帰ってこられません(;。;)。

■寝たきり13日

 でもなんとか治療は功を奏して、コロナは快方に向かい、13日で退院となった。
 石井さんの弁「そういうわけで、完ッ全に死を意識した2週間でした」ということで「苦しかったー」そうです。
 40代、たばこ吸わず、病歴なし、健康な石井さんでこうだった。もはや誰でもかかる。「お年寄りが風邪をこじらせて」なんてのとは次元が違う。
 新型株の新型コロナ、やはり侮ってはなりません。
 身近な人から語られて初めて分かる。ヘンな言い方ですが、本気で石井さん、ありがとう。

【TBSラジオ「ミラクル・サイクル・ライフ」ウェブサイト】
https://www.tbsradio.jp/cycle-r/


【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】

『転職2.0 日本人のキャリアの新・ルール』村上臣著 SBクリエイティブ

 現在は終身雇用なんて消えた。転職を繰り返し、自分の欲しいキャリアを手にしてステップアップしていくのが、これからの生き方だ。
 まずは転職市場に出よう、自分を他者にアピールするフック「タグ」を手にするのだっ。
 そのタグの色を明確化し、SNSなどでそのタグについて発信し「広く浅いネットワーク」を育てていくっ。
 その上で、自らのタグと、シナジーが生まれる業界を見つけ、そこで新しいタグを組み合わせる。その結果、自分自身の市場価値が高まっていくのだっ。

 ……とまあ、大まかなところ、こういうあたりが本書のメインストーリー。いつぞやの『LIFE SHIFT』の「意識高い系・実践版」とでもいえようか。
 まあね、読みながら(誰もがそうであるように)自分のことについて考えていくわけですよ。自分の場合のタグって何かなぁ「自転車」かなぁ「テレビ」かなぁ「都市工学」かなぁ、なんてね。その上で、そうか、シナジー効果ね……とか。

 でもね、一方で思うんだな。
 この本通りのバラ色ストーリーなら「転職ごとにキャリアアップ」といえるかもしれない。だが、多くの場合「転職ごとにキャリアダウン」というのがまだまだこの日本の常態だと思うのです。少なくとも私のまわりではそう。
 それに…、そうだなぁ、ラスト近くにある「目指すべきポジションからの逆算」のことがね…。
 なんかマウンティングの好きそうな人になりそうで…、私しゃ趣味じゃない。正直申し上げて。

 でも、一方、自分の子供たちには、こういうのに巻き込まれながらの人生が待ってるかもしれないわけだ。
 頑張れよ、息子たち。


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「だって、自転車しかないじゃない」朝日文庫
「おやこで自転車 はじめてブック」疋田智監修 ぼちぼち自転車くらぶ著 子どもの未来社
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「自転車 困った時の即効お助けマニュアル」成美堂出版
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