スゴいなアナログ書類の数々…の954号

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        スゴいなアナログ書類の数々…の954号

■亡母のいろいろ後始末(後半)
 
 さて前号の続き。亡母の手続き、まだ終わりません。
 経験ある人はご承知の通りですが、知らない人はまったく知らない「原戸籍」ってやつの取り寄せです。これが驚きの連続でしてね。
 そもそも法務局発行の「法定相続情報証明」ってのが、相続全般のキモ部分だ。
 これがないと閉鎖された銀行口座とか年金事務所での手続き、ほか相続全般ができないわけで、避けては通れないわけですよ。
 ふーん、そうか。と。
 で、その証明を発行してもらうべく、母の地元・葛飾区役所で除籍の謄本をとって法務局に持って行った。

■それだけじゃ足りーん

 で、提出。ふふん、楽勝。と。
 ところが、すぐに電話がきた。書類の不備だ。電話口の女性がいうには「これでは足りん。亡母の出生から死亡までの連続戸籍をとらなくてはならない」というんだな。
 これ、何かと言いますと、本籍の入籍除籍をバトンリレーのように追い、それをすべて提出しなくてはならない、という話です。私の母の場合は、本籍が、山陰の某市から九州経由で東京都葛飾区へと何度か変遷しておりまして、それぞれを辿りつつ、それぞれの役所から取り寄せて、いわば「生まれてから死ぬまでの母の歴史」を完成させなくてはならないわけです。
 まるで松本清張の小説のような作業。

 私はまた葛飾区の除籍謄本だけでカタがつくと思ってたのですが、その前、つまり九州の某市から戸籍を取り寄せ、それを見て、おお、その前は某市か…なんてことになり、それを取り寄せてみて、さらに某市に辿り着く、という具合です。
 なぜこんな面倒なことをするかというと、法定相続の権利を持つ人が子(私と妹)以外には存在しないな? ホントにそうだな? ということを証明しなくてはならないから。
 ふーむ、なるほど。たとえば極端な話、隠し子がいたりして、おや、じつはこの人にも3分の1の権利が! なんてことにならないための証明というわけだ。

■アナログ・オブ・ザ・アナログ作業

 ふーむ、まあ理屈は分かった。
 ならば、と、次のような作業を繰り返すわけだ。
 それぞれの役所に、縦書き手書きの戸籍が残ってるから、それを郵送で取り寄せる。最初の○○市役所から何が必要か聞いて、郵便局で小為替を作って返信用封筒とともに送りつけて、謄本を受け取る、その転入元を確かめてその市役所にまた…。この繰り返し。アナログぶりがスゴすぎるわけですよ。
 いやー、現代のデジタル化社会と何たるギャップか(笑)。
 マイナンバーって何のため? こういうときのためじゃねの? と、絶対に誰もが思うと思う。
 というのか、本当にみんなこんな面倒な作業してるの? みんな? 知らなかったよ、でも不思議。
 それにしても今頃分かった。
 本籍ってのはホイホイ移すもんじゃないな。
 じつは私自身もあまり意味なくホイホイ動かしてたんで、ちょっと反省だ。じつは東京の中でも何度か動かしてたりする。住民票と本籍が一致してた方が便利ー(なんじゃね?)とかいって。
 あー、数十年後の息子たちよ、すまん、おれが悪かった。あまり意味はないのだ(笑)。でも、もう取り返しがつかん(笑)。今から戻したりしたら、その分、手順が増えるだけだ。申し訳ない<(_ _)>。
 ……。
 とかいいながら、話は飛んで、まーったく上記と関係ないですが、昨日、ワクチンの接種を受けたよーん。モデルナ。昨日も今日もまったく副反応なし。楽なもんだ。1回目だからかな。どうだろう。


【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】

『バカでも稼げる 「米国株」高配当投資』バフェット太郎著 ぱる出版

 前回と同系統の本。
 前回の両@リベ大学長『お金の大学』は、明らかにタメになる本だったけれど、こちらは好み(←好みです)が分かれると思ったな。
 なんつーのか米国株についてはかなり興味を持てたし、語られている内容にも説得力と整合性がある。で、S&Pのインデックス投信あたりならありかもなぁと思った。個別株については、正直そこまで見てられないし「置いてたら年に数%ずつ、いつの間にか増えちゃいました」というのが私の希望だからして「日本株よりも米国株が色々有利」というのが分かっただけでも良かったかな(←日本人として残念なことではありますがね)と。
 でも、初っぱなの漫画からして、なんでこんなに攻撃的、というか高飛車なの? と思わざるを得ないのよ。
 どうもネットでやいのやいの言われてるみたいなんだけど、そもそも私しゃそんな事情知らない(著者について本書しか知らない)んで、なんか仮想敵を勝手に作って、無理にストリート・シャドウ・ボクシングをしてるように見える。ゴミとかクソとか殊更に言わなければいいのに。
 読みやすいし、結論もしっかり出るし、説得力もある。
 でも、穏当な教科書的表現を好む人にはダメかもしれん。
 でもまあ私はおけーでした。面白かったよ、バフェット太郎さん。


【ヒキタ関連Kindle本】
「津波から自転車で逃げられるか」疋田智著・NPO自転車活用推進研究会編集
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「平成バブル物語 ~60年代生まれのための東京バブストーリー~」(田崎仁志著)
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【ヒキタ最新刊】
「新・自転車“道交法”BOOK」自転車活用推進法が分かる! 木世(えい)出版社
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「電動アシスト自転車を使いつくす本」東京書籍
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【好評既刊本】
「自転車“道交法”BOOK」小林成基(NPO自活研)と共著 こやまけいこ:イラスト 木世(えい)出版社
「だって、自転車しかないじゃない」朝日文庫
「おやこで自転車 はじめてブック」疋田智監修 ぼちぼち自転車くらぶ著 子どもの未来社
「明るい自転車質問室」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
「自転車 困った時の即効お助けマニュアル」成美堂出版
「自転車ツーキニストの作法」SoftBank新書
「ものぐさ自転車の悦楽」マガジンハウス
「自転車会議!」(片山右京・勝間和代・今中大介・谷垣禎一と共著)PHP研究所
「自転車の安全鉄則」朝日新書
「今すぐ使えるクロスバイク図解マニュアル」大泉書店
「ロードバイクで歴史旅」木世(えい)出版社
「自転車をめぐる冒険」「同・誘惑」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
「それでも自転車に乗り続ける7つの理由」朝日新聞出版
「自転車生活の愉しみ」朝日新聞出版
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